◆伏兵馬とステイゴールド産駒 珍しいことに種牡馬ステイゴールドの産駒が11頭立ての中に「4頭」もいる。母の父は「エーピーインディ、コマンダーインチーフ、ストームキャット、ガリレオ」である。ステイゴールドは、14世代を送ったが(2016年産まれの最終世代は、初春に死亡したので種付け頭数1頭、血統登録された産駒数1頭)、種牡馬生活が進むごとにどんどん評価の上がった素晴らしい種牡馬だった。
血統登録されている現3歳世代が131頭、2歳世代が96頭もいるので、まだまだオルフェーヴルや、ゴールドシップのような逸材が出現するかもしれない。ナカヤマフェスタ(母の父タイトスポット)、アルコセニョーラ(母の父モガンボ)を送り出した初期とは、相手の牝馬のレベルがまるで異なるのである。いやいや、評価の高い牝馬との間には案外、名馬を送らないのがステイゴールドだったりするかもしれない。
その4頭にはもちろん流すつもりで、中心は伏兵
アンジェリックとしたい。5歳後半を迎えるまではずっと1400〜1600mが中心で、全8連対(4勝)を1600m以下で記録しているが、しばらくぶりに3走前の東京芝1800mに乗り、上がり33秒6でこのクラスを0秒2差(4着)に好走した際に騎乗した横山典弘騎手が、「以前からパンとすれば、マイルよりは少し長い距離の方が合うと思っていた」と評したため、これで4戦連続1800m以上に出走になる。
前回は強気にGIIIの愛知杯2000mに格下から挑戦し(横山和生騎手)、珍しく先行して0秒4差の5着に善戦好走。1800〜2000mくらいが適距離であることが確かめられた。苦しくなってからも、気合がはいると再三脚を使っている。今回は、ここまで【1-2-1-5】の主戦格、横山典弘騎手に戻った。
おそらくスローペースから、スパートのタイミングとコース選択が明暗を分ける最後の切れ味勝負だろう。アンジェリックの東京芝【4-1-3-5】のコース適性がフルに生きると期待したい。人気はないはずなので手広くいきたい。