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まだ未知の部分がある共同通信杯

  • 2017年02月10日(金) 18時00分


◆スワーヴリチャードはかなりの大器なのではないか

 今週日曜は東西ともに重賞の頭数が少なめ。しかも堅そうな予感……。まだ3歳重賞である共同通信杯のほうが、未知の部分があるぶん紛れもあるかもしれない。

 スワーヴリチャードはかなりの大器なのではないかと見る。東スポ杯はどちらかというとタイプとしては苦手なはずのラップ構造。それでいて後方から2着まで食い込み、ムーヴザワールドに先着した。共同通信杯は年によって展開がまちまちで、今年のメンバーを見ると超スローになる危険もあるが、仮にここで負けてもクラシックではチャンスがあると見る。
 
 ムーヴザワールドはいかにもキレるタイプのディープというわけではなくここも展開次第の面はあるが、使われての上昇余地を残している雰囲気はある。もちろん馬券圏内が期待できるし、展開次第ではアタマも。

 タイセイスターリーはこの2頭に比べるとスケール感ではやや落ちるが、デビュー戦1400mで好位を取っているような馬で、本来先行力と器用さはある。ルメールがムーヴザワールドを意識して前での競馬をしてくれれば、この馬が割って入る余地もある。

 エアウィンザーは血統のポテンシャルもあるし期待したくなるのだが、差し競馬しかしていないところが問題。3走とも上がり最速なのに2,1,2着というあたりがこの馬の弱みで、今回他の人気馬が展開でハマっているとしたら自身もハマってしまうことになりかねない。あとはここまで3走乗っている武豊騎手の中に、他の戦略があるかどうか。

 他の馬たちにとってはかなり厳しい戦いになると思うが、1頭穴で挙げるならエトルディーニュ。先行タイプだし、柴山騎手なら引き続き前付けの可能性は大。サイバーエレキングか誰かを逃げさせて2番手から早めに抜け出したい。さすがに1着までは無理だろうが、堅実味はある馬なので、人気上位陣が取りこぼしたときの3着なら可能性はある。

 もう1頭無理やり挙げるとしたらアサギリジョーか。ただ、ここ2走である程度限界は見えていると思うので、リアルなところでは掲示板までかと思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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