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思わずうなった「ムーアは言うことが違う」/トレセン発秘話

  • 2017年02月10日(金) 18時00分


◆日曜京都は特別3連勝が濃厚

“できる男”は言うセリフも違うということなのか。

 昨年の新馬取材で強烈に印象に残ったのが、12月4日の中京芝1400メートルを勝ち上がったズアーだ。ハナに立ち、直線で後続を3馬身半以上突き放す強い勝ちっぷり。にもかかわらず騎乗したライアン・ムーアが揚がってきて言ったセリフは「競馬を教えられなかったことに関しては悔いが残る」だった。

 スピードの違いで、逃げてそのまま押し切る競馬をしたことに鞍上は納得していなかったわけだが、まるで敗れた馬かのような談話に、話を聞いた一同、「ムーアはやはり言うことが違う」と思わずうなってしまった。

「ライアンが今週から来るのは分かっていたし、それに合わせて調整してきました。精神的にキレそうなところがあるのが課題ですけど、新馬戦では逃げて、直線でさらに加速して勝ちましたからね。馬っぷりもいいし、なかなかいない馬だと思います」とはズアーを管理する池添学調教師。日曜京都のこぶし賞(芝内1600メートル)でのタッグ再結成に向けて態勢は万全のようだ。新馬戦の時に「次も勝てる」とムーアが断言したぐらいなのだから連勝濃厚だろう。

 続くアルデバランS(ダ1900メートル)はピオネロの松永幹調教師が「ここは落としたくない一戦」と力が入っている。本来は次週の「フェブラリーSに使いたかった」(同師)のだが、補欠1番手で出走できるか微妙なこともあって、オープン特別のここで確実に賞金を加算しにきた。ここも鞍上はムーア。そしてメーンの京都記念では今年初戦を迎えるマカヒキにムーア…。

 何が言いたいのかというと、日曜京都はムーアの特別3連勝が濃厚ということ。今回は約3週間の短期免許での来日となるが、滞在中はいや応なしに馬券の中心にムーアを据えざるを得ない。(栗東の坂路野郎・高岡功)

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