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明日の重賞2鞍はどちらも実績馬が強い

  • 2017年02月11日(土) 20時00分



 前回2月5日のWIN5は的中票数が7票、配当が7402万2700円の超高額配当決着。3レース目の春菜賞(東京10R)で単勝オッズ230.3倍(16番人気)のライズスクリューが優勝を果たすなど、立て続けに波乱が起きました。結果論ではありますが、当コラムの前回分につけた見出しは格好悪いことこの上ないですね……。バックナンバーにしっかりと残っておりますので、私の恥ずかしいところを見たい方はご確認ください。

 ただ、前回の結果に総組み合わせ数の少なさがまったく影響していないかと言うと、決してそんなことはありません。単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合、前回2月5日の最終的な的中票数は約2票となる計算。実際には7票も残ったわけで、明らかに“買われ過ぎ”だったと言えます。「この総組み合わせ数ならば大部分の買い目をカバーできるし、波乱が起きる方に賭けてみよう」と考え、まとまった金額を投じた方が何名かいらっしゃったんじゃないでしょうか。実際、発売金額は前々回1月29日と比べて1億円以上も増えましたからね。総組み合わせ数が多い回であれば、もう少し理論値に近い的中票数となっていたはずです。

 明日2月12日のWIN5は総出走頭数が64頭、総組み合わせ数が31万6800通り(土曜16時現在)。歴代最少だった前回2月5日(10万7520通り)ほどではありませんが、今回もかなり少ない部類に入ります。個々のレースに対する見解次第ではあるものの、高額配当決着となる可能性は基本的に低いと見るべきでしょう。

◆京都記念は脚質や前走との間隔もポイント

 1レース目は4歳以上オープン、ハンデキャップ競走のアルデバランS(京都10R)。今年1月22日の東海Sに出走していた各馬が注目を集めそうです。

 2レース目は4歳以上オープンのバレンタインS(東京10R)。実績上位のスーサンジョイ、戦績に安定感があるブラゾンドゥリス、重賞の前走で単勝2番人気に支持されたベストマッチョらが上位人気グループを形成すると思います。

 3レース目は4歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の門司S(小倉11R)。前走好走馬が少ないこともあり、支持は割れるかもしれません。

 4レース目は4歳以上GIIの京都記念(京都11R)。昨年の優勝馬サトノクラウン、実績上位のマカヒキ、重賞初制覇を果たしたばかりのミッキーロケットあたりに人気が集まるでしょう。

 5レース目は3歳GIIIの共同通信杯(東京11R)。土曜16時の時点ではエアウィンザー、スワーヴリチャード、ムーヴザワールドの3頭が支持を集めていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2017年02月12日版]

1位 東京11R 4.ムーヴザワールド
2位 京都10R 11.ピオネロ
3位 京都11R 3.マカヒキ
4位 小倉11R 7.ワンダーピルエット
5位 東京10R 16.ブラゾンドゥリス
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 東京10R 9.ベストマッチョ
7位 小倉11R 2.マイネルオフィール
8位 京都11R 6.サトノクラウン
9位 京都10R 7.カラクプア
【以上すべての馬を買うと16点買い】

10位 京都10R 12.マイネルバイカ
11位 東京11R 1.スワーヴリチャード
12位 東京11R 5.エアウィンザー
13位 東京10R 7.スーサンジョイ
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 小倉11R 1.サトノアッシュ
15位 京都11R 4.スマートレイアー
16位 京都10R 10.モルトベーネ
17位 東京11R 3.タイセイスターリー
18位 東京10R 10.ソルティコメント
19位 東京10R 8.ディーズプラネット
20位 小倉11R 9.トミケンシャルゴー
21位 小倉11R 15.ロードフォワード
【以上すべての馬を買うと1200点買い】

22位 小倉11R 6.ザマンダ
23位 京都11R 9.ミッキーロケット
24位 京都10R 1.ショウナンアポロン
25位 京都10R 6.サンマルデューク
26位 東京11R 8.エトルディーニュ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目の京都記念(京都11R)は実績馬が強いレース。「“前年か同年、かつJRAのGIかGII”において4着以内となった経験のない馬」は2012年以降[0-0-0-23]と苦戦しています。さらに「前走との間隔が中4週以内だった馬」は2012年以降[0-0-0-19]、「前走が“国内のレース”、かつ前走の4コーナー通過順が3番手以内だった馬」も2012年以降[0-0-0-11]と、それぞれ好走例がありません。今年のメンバー構成なら、サトノクラウンやマカヒキを素直に重視したいところです。

 5レース目の共同通信杯(東京11R)もオープンクラスのレースにおける実績が重要な一戦。「“中央場所、かつ1600m以上、かつ出走頭数が9頭以上の重賞かオープン特別”において3着以内となった経験がない馬」は2009年以降[2-1-3-63]ですし、このうち「“JRAのレース”における連対率が100.0%でなかった馬」は2009年以降[0-0-1-51]と勝ち切れていませんでした。チャンスのありそうな馬は何頭かいますが、やはりコース適性の高さを証明しているスワーヴリチャードやムーヴザワールドを上位に評価するべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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