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中竹師の名采配!! カデナ“西の反攻へ”/吉田竜作マル秘週報

2017年02月15日(水)18時00分

注目数:10人


◆様々な逆風を受けながらも

 昨年の2歳王者サトノアレス、女王ソウルスターリングだけでなく、無傷の3連勝でホープフルSを制したレイデオロも藤沢和厩舎所属なのに象徴されるように、2017年クラシック戦線は現状「東高西低」。そこにさらなる「追い風」が吹いている。

 その“正体”は先週も関西、中国、九州北部を襲った大寒波だ。年明けから何度か寒波の襲来があり、今回の小倉開催だけでなく、中京、京都開催が順延になったのも記憶に新しい。開催日が変更されれば当然、トレセンでの調教スケジュールは狂うことになるわけだが、影響を受けるのはトレセン内に限ったことではない。

“外厩”代わりの育成牧場とトレセンとを結ぶ交通手段が、悪天候の影響をまともに受けてしまっているのだ。具体例を挙げると、中国自動車道が“動脈”となる「ノースヒルズ」の拠点・大山ヒルズがその最たる例なのは、鳥取県での雪による車の立ち往生のニュースを頻繁に目にすることで実感できようか。

 もちろん、厩舎サイドも、この事態をただ指をくわえて見守っているわけではない。影響を最小限に抑えるべく、動いたのが京都2歳Sの覇者カデナを擁する中竹調教師だ。当初はGII弥生賞(3月5日=中山芝内2000メートル)から逆算した日程で帰厩する予定だったが、今の天候ではその予定さえもおぼつかない。そこで中竹師は道路が無事な頃合いを見計らって、栗東へ早々にカデナを入厩させた。「まあ予定とすれば、ちょっと早めた程度のものだけどね」と涼しげに言うトレーナーだが、中国地方の荒天を見るたびに、この判断は“大正解”だったと断言できる。

 ちなみにカデナ周辺には次々と難題がふりかかっており、先週は主戦の福永の戦線離脱がトレセンを駆け巡った。これもまた「想定外」の事態だっただろうが、厩舎の番頭格・白倉助手は前向きに受け止めている。

「帰厩してすぐに調教に乗ってもらったけど、やっぱり騎手が乗ると馬も“その気”になってしまう。こちら(厩舎スタッフ)で乗ったほうが、かえって調整はしやすいんじゃないかな」

 実際、9日に帰厩後では初めてとなる本格的な時計(坂路4ハロン55.6-12.6秒)をマーク。栗東に帰ってからの調整は順調そのもので、「引っ張りきりでこのタイム。これくらいの馬になると、15-15の感覚でも、こういう時計になってしまうんだろうね」と中竹調教師は愛馬の潜在能力の高さを改めて認識したようだ。

 目標はもうしばらく先になるが、「まだまだ成長してきそう」とのことで、さらなるパワーアップが見込めそう。様々な逆風を受けながらも、このカデナが“西の反攻”の象徴になるようなら、中竹師の名采配が実った結果と言えようか。

 さて、今週は今年初のJRA・GIフェブラリーSが行われるわけだが、現3歳世代が主な取材ターゲットとなる当コラムとしては「来年以降のフェブラリーS勝ち馬」を見いだしてみたい。その候補となるのが、フェブラリーSと同日に、同舞台で行われるヒヤシンスSに出走予定のハイパーノヴァ(牡・大根田)だ。新馬戦こそハナ差で勝利を逃したが、目下未勝利、500万下と連勝中。「前走の時計(中山ダ1800メートル=1分55秒6)は遅く映るかもしれないが、次の日の古馬500万と同じだからね。気にしなくていいと思う」と大根田調教師。砂界の頂点を目指していける器なのか。お手並み拝見だ。
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コラムニストプロフィール

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2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして競馬評論家・井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。

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