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今年が1番!! 理想ローテだベストウォーリア/トレセン発秘話

  • 2017年02月17日(金) 18時00分


◆「ひと叩きしたらグンと良くなるタイプなのに」

 昨年のフェブラリーSに、3か月半ぶりの休み明けで臨んだベストウォーリア。当時、調教で同馬にまたがっていた担当の古泉助手に対して、偶然通りかかった福永が、こう話しかけてきたのだという。

「なんで1回叩いてから使わなかったん? ひと叩きしたらグンと良くなるタイプなのに」

 ベストウォーリアはフェブラリーSに過去3度挑戦(14年13着、15年3着、16年4着)してきたが、しっかり前哨戦を叩いて臨んだケースは一度もない。いや、正確には最初の挑戦は、オープン特別のすばるS(1着)を叩いているが、本来は根岸Sから向かう予定が除外され、やむなく中1週での出走を余儀なくされたものだった。

 では、なぜ近2年はぶっつけで臨んだのか? 交流GI南部杯(14、15年)を連覇したこともあり、斤量的に叩けるレースがなくなったのがその理由のひとつ。さらに昨年に関しては同厩舎、同馬主のモーニンが根岸Sで賞金を加算しなければフェブラリーSに出られない恐れもあったため、これに譲ったという側面もあったようだ。

 今年は「過去1年のGI勝ち鞍」がなくなったため、斤量58キロで前哨戦の根岸Sを叩けたベストウォーリア。過去、同馬に騎乗して6戦4勝(2着1回)と抜群の結果を残している福永の言う通り、「叩くとグンと良化する馬」ならば、非常に大きな意味を持つことになる。

「やっぱり、使ったことで体のキレが良くなったし、今週の追い切りではノーステッキで反応してくれた。そのあたりも叩いた効果だろう。ほんの少しの違いかもしれないけど、GIともなれば、その少しが結果を左右することもあるから」とは古泉助手。

 4年連続でフェブラリーSに挑戦するベストウォーリアだが、実は今年が一番理想的なローテーション。13→3→4着と推移してきた着順が、今年は一気に上昇することになるかもしれない。(栗東の坂路野郎・高岡功)

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