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ゴールドアリュール馬券はまだまだ続く

  • 2017年02月24日(金) 19時00分


◆ゴールドアリュール産駒で重要になる「母の血」

 2月18日にゴールドアリュールが亡くなりました。

 19日はヒヤシンスステークス、フェブラリーSと産駒が優勝。そして18日の新馬戦では同産駒のアスターゴールドが単勝84倍で優勝。

 さらに、2月22日の浦和重賞ユングフラウ賞でもゴールドアリュール産駒のステップオブダンスが優勝したことも、ゴールドアリュールの思い出と一緒に忘れないことでしょう。

 個人的には、土曜新馬のアスターゴールドは、日曜日がズタボロだっただけに本当に助かりました。(タラレバを言えばフェブラリーも、土曜にお世話になったゴールドアリュール産駒からいくべきでした…)

 単勝84倍で優勝したアスターゴールドは「ブラッドバイアス血統馬券プロジェクト」の「血マーク」該当馬。「血マーク」とは、買い続けるとプラスになる血統のパターンに該当する馬。ゴールドアリュール産駒の「血マーク」該当馬は過去もプラスでしたが、さらに成績が上昇しました。

 ただし、ダート中距離の新馬戦では、すべてのゴールドアリュール産駒が「血マーク」(買いパターン)に該当するわけではありません。たとえば、アスターゴールドが勝利した京都4レースも、同種牡馬の産駒トノフには「血マーク」がつきません。その秘密は…(というほどでもありませんが)「母の血統」が違うからです。

 ゴールドアリュール産駒をダートで買う場合「母の血」は重要になります。大きな理由は2つ。

 ひとつは、産駒がたくさんいる上に、皆がゴールドアリュールをダート種牡馬として認識しているから。もうひとつは、ゴールドアリュールは本質というべきかアメリカ本流のダート血統ではないから(サンド血統ではあるかもしれないが)。

 ゴールドアリュールは、毎年JRAのダートのリーディング種牡馬の上位にいます。しかし、血統的にはアメリカの主流血統の要素は薄く、ダートの短距離に強い血も薄いです。そのような血統ですから、ゴールドアリュールの一族は、牝馬の場合、オリエントチャームのように芝の活躍馬も多いのです。

 そして、ゴールドアリュール産駒も牡馬はJRAのダートG1勝ち馬も複数出していますが、牝馬でJRAのダート重賞を勝った馬はいません。逆に、JRAの芝重賞を勝ったのは牝馬のフーラブライドです。

 もちろん、産駒は日本のダートコースをたくさん勝っていますので、ダート種牡馬と呼ぶことを完全否定するつもりはありませんが、馬券で利用するなら「母の血」や性別も重要なのです。

 前置きは長くなってしまいましたが、母の血で取捨する方法は極めて単純です。

 ズバリ「母父も父としてダートで成績が良い種牡馬」を買うだけです。たとえば、アスターゴールドの母父ティンバーカントリーは父としてもダートのG1馬を出した種牡馬。ダートの新馬戦、ダート1800mの勝ち星も多い種牡馬でした。

 何度も書いていますが、血統を馬券に利用する場合は「理論と呼ぶにも恥ずかしいぐらい単純」でなおかつ「大雑把なククリで結果が出る」こと。こうしたパターンの方が実際に買い始めてもプラスになるのです。

 ゴールドアリュールは亡くなりましたが、産駒はまだまだ活躍します。実際に先週、今週と大爆発しているのですから。「母の血」や性別などにも注目しながら、ゴールドアリュール産駒の馬券を楽しみましょう。

 話は変わりますが、先週のウマイ馬券の無料予想は的中できず。「亀の恩返し企画」は、浦島太郎のように「亀の無料の呼び込みには気をつけろ」という結果になってしまったのが非常に残念。たまには竜宮城へお供できるような予想ができるといいのですが。ゴールドアリュール…とまではいいませんが、もう少しお役に立てる予想ができるようになりたいものです。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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