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阪神C組で堅く収まりそうな雰囲気がある阪急杯

  • 2017年02月24日(金) 18時00分


◆シュウジは勝ち負けが期待できる 

 阪急杯は、臨戦過程ごとの成績差がはっきりしているレース。今年はそのうち、成績の良くないパターンに該当する馬が多い。そのぶん、阪神C組で堅く収まりそうな雰囲気がある。

 前走阪神C組は過去10年で[4-3-3-11]。今年は東京新聞杯組[2-1-2-15]や香港スプリント組[2-0-0-0]がいないので、特にこの組に該当する2頭は有利だ。しかも好走してきた2頭である。

 シュウジは1200mのほうがベターかもしれないが、同コースの定量GIIを勝ってきた馬を否定する根拠はない。函館スプリントS以降はすっかり立ち直った印象でもあり、ここも勝ち負けが期待できる。

 ロサギガンティアは近走の成績があまり良くない一方、一昨年の阪神C優勝馬という強みがある。前走にしても着差は0.2秒だし、とにかくこの馬は1400mがベスト。安田記念からの3走は無かったことにして考えられる。

 シルクロードS組は過去10年で[1-1-0-18]と奮わない。馬券に絡んだのは2回ともマジンプロスパーだ。直線平坦の1200m→坂コースの1400mというコース替わりも影響しているのだろうが、前走好走馬・凡走馬の区別と関係なくぱっとしない。

 今年はこの組が5頭。買うとしたらまず前走最先着のヒルノデイバローか。脚質的に一か八かのところはあるが、阪神C→他レース→阪急杯の場合、前走が重賞掲示板レベルならまずまず足りる。ただこの馬の場合展開のアシストは必要なので、買う場合は空振り覚悟のヒモ前提だろう。

 もう1頭挙げるならブラヴィッシモ。1400mのスペシャリストで昨年の3着馬でもあるので、1200m戦を全部無かったことにしてもよい。スワンSでの大敗だけが気にかかるが、もう1回だけは試したい。

 前走オープン特別組は[0-0-1-31]、前走準オープン組は[0-0-1-12]で連対なし。後者は13頭すべて勝ってきた馬だがこの成績だ。

 今回は前走ダートを含め4頭が該当。ミッキーラブソングあたりはそれなりに人気になりそうなのだが、私個人は買い目を増やさないためにも無印にする予定だ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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