祐言実行/福永祐一

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【今月の喜怒哀楽】今週末から復帰 落馬が続いたことでの精神的なダメージは?

2017年02月28日(火)18時01分

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若いころならここまでのケガはしていなかった


 報道にあった通り、今週末からの復帰が決まった。 肘の靭帯損傷と筋肉の裂傷という、普通ならもっと全治まで時間がかかるケガだったが、治療をサポートしてくれたチーム力、そして彼らとスムーズな意思疎通が図れたおかげで開催6日間の休養で済んだ。

 先週の金曜日から調教に復帰。その前日には、MRIで組織の修復も確認し、騎乗した感覚としてもほとんど違和感なく、万全の状態でこの週末を迎えられそうだ。

 実は今回、手術をするかしないかで随分迷った。主治医が勧めてきたのは手術で「そのほうが強く、早く治ると思われる」とのことだった。しかし、今回は手術をしないほうが回復が早いのではないか…という漠然とした思いがあり、主治医もそんな自分の思いを受け入れてくれて、保存治療でいくことになった。うまく言えないけれど、ケガが続いたことで自分の体への理解が深まり、直感が働いたのかもしれない。

 もちろん、自分の判断が正しかったと言いたいわけではない。主治医曰く「手術をしてもしなくても、復帰が2週間くらい変わるだけだよ」とのことで、実際そうだったのだろうと思う。しかし、医者にしてみれば「たった2週間」でも、自分としては「2週間も!」である。アスリートならすべからくそうだと思うが、自分たちジョッキーにとっても「2週間」は大きな違い。一般患者との感覚の違いに、主治医も改めて気づいた様子だった。

 今回の休養中も、たくさんのメッセージや質問が届いたが、なかでも多かったのは、「落馬が続いたことで、精神的なダメージはありませんか?」という質問と、「スズカメジャーの落馬は回避できたのでは?」という質問。...
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祐言実行とは

2013年、念願のJRA賞最多勝利騎手に輝き、いまや押しも押されもせぬトップジョッキーのひとりとして、日本競馬界を牽引する福永祐一。“福永洋一の息子”として、長年プレッシャーと戦いながら、ときに挫折を味わいつつも、決して自分自身と向き合うことを恐れなかった。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線で語るレース回顧『ユーイチの眼』や最新の『喜怒哀楽』、さらには福永祐一のルーツに迫る『祐一History』など、盛りだくさんの内容でお届けするコラム。彼のバイタリティーのすべてがここに。

コラムニストプロフィール

福永祐一
福永祐一
1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。