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前走オープン・重賞の1着馬が強い弥生賞

  • 2017年03月03日(金) 18時00分


◆コマノインパルスはこのメンバーなら高い評価が必要 

 弥生賞はかつてほどカチカチのレースではないが、それでも前走オープン・重賞の勝ち馬は強い。穴を狙うならヒモ穴で狙うべきレースだ。

 このレースで一番強いのは前走オープン・重賞の1着馬。しかも人気で勝ってきた馬は強い。

 今回1番人気で勝ってきたのがコマノインパルス。葉牡丹賞にしても負けた相手はレイデオロだし、コース適性は証明済み。ネックがあるとしたら持ち時計と決め手の面で能力の証明がまだ足りていないことか。あと京成杯のレースレベルも評価が難しい。ただそれでもこのメンバーなら高い評価が必要だろう。

 カデナは京都2歳S以来だが、このレースは関西馬の大物が来て勝つという結果がしっくりくる面もある。こちらは決め手もあるし、道中位置はコマノインパルスと同じかむしろ1列前を取れてもおかしくない。皐月賞本番が消耗戦になった場合はどうなるか分からないが、ここではかなり有力と見る。

 ダイワキャグニーは東京での2戦がともに好内容で、俄然注目を集める存在になってきた。人気2頭よりも位置が取れるのは魅力だ。ただ、このレースの500万条件組は上位人気になるとなぜか来ず、人気薄の馬がたまにぱらぱらと馬券に絡む傾向にある。人気になりすぎるのは馬券的には嫌なところだ。あとは極端な上がり勝負だとどうか。タイプ的にはカデナよりコマノインパルスと組み合わせになりやすいかと思う。

 グローブシアターはホープフルSが案外の内容。デキの面で上昇があれば別だが、条件替わりの要素は少ないので、ここでアタマ付けの馬券は買いづらい。

 ダンビュライトも新馬勝ちの頃に受けた期待には応えられない状態が続いている。ただこのコースでルーラーシップ産駒というのは魅力。距離延長で2000mというのも魅力。決め手では絶対に負けるので、可能な限り前に行ってほしい。そうすれば2,3着はある。

 サトノマックスは配合としてはディープの走るパターンとも思えないが、人気で新馬を勝ってきたことと、それが1600m戦というのは良い。朝日杯FSだけでなくシンザン記念組にしても500万組にしても、このレースでは前走マイル組がけっこう複穴になっている。

 その意味ではマイスタイルあたりも複穴として気にしておきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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