常石勝義&赤見千尋が見つけた 競馬の職人/常石勝義&赤見千尋

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阪神大賞典出走!サトノダイヤモンドの池江調教師・中沢助手を直撃!

2017年03月14日(火)18時00分

注目数:17人
サトノダイヤモンド1

凱旋門賞を最大目標に据えて、阪神大賞典から始動するサトノダイヤモンド




中沢助手「無事に走って凱旋門賞へ行きたいです」


 春のGI戦線。桜花賞・皐月賞・大阪杯出走権を勝ち取った馬たちが1頭1頭名乗りを上げてきましたね。天皇賞(春)ではサトノダイヤモンドとキタサンブラックが激突…どんな結果になるのか?ジックリと力をつけてきた馬がどんな形で割り込んでくるのか?早くも楽しみになってきました。ファンの皆さんも早くからジックリ馬券作戦を楽しんでください。

 さて先週も強い馬が勝ち名乗りをあげましたね。フィリーズレビューはミルコ・デムーロ騎手騎乗のカラクレナイ号が切れる末脚で力強く飛んできました。

 松下調教師は開業3年目にしての初タイトルです。「おめでとうございます」。とっても気さくな先生で「厩舎ジャンパー、ピンクできれいですね。僕ピンクが大好きなんですよ」と話したら「ちょっと待っててな…」と厩舎から持ってきてくれました(やったー・笑)。松下厩舎のスタッフみたいやと嬉しかったです。桜色のラインがとってもきれいなので桜花賞にぴったりです。僕も桜花賞の日は厩舎カラーのジャンパーで応援です。

 カラクレナイは馬体が小さく見えますが、はじけそうなしっかりしたトモにバネもありこれからの成長が楽しみです。桜花賞の有力候補ですね。

 中山牝馬Sもトーセンビクトリーが勝ち名乗りを上げ、母子GI制覇を狙っていきます。

***

 今週は、阪神大賞典にサトノダイヤモンドが出走予定。どんな走りを見せてくれるか楽しみです。池江厩舎でダイヤモンドをじっくり見てきましたよ。馬体の艶が良くつやつや光っていました。天皇賞から凱旋門賞へと続くレース。ここは、負けられない1戦になりますね。

常石 有馬記念制覇おめでとうございます。このレースから始動し天皇賞、そして凱旋門賞ですね。

池江 有馬からじっくり仕上げてきているので順調です。落ち着いてきましたね。最終目標は凱旋門賞と思っているので、スタミナも必要ですよね。ヨーロッパの競馬は自然の中で行われるので、スタミナやパワーが必要になってきます。

常石 凱旋門賞は、日本馬はいつもあと1歩と悔しい思いをしているのですが、挑戦する楽しみもありますよね。

池江 そうですね。是非取りたいタイトルですね。日本馬も強くなってきているのでそれを証明したいと思います。この馬でタイトルを狙っていきたいです。今回は有馬から休養明け初戦ですが、調整は順調に来ています。応援してください。

常石 楽しみにしています。また凱旋門賞で日本馬のゼッケンが見られますね。

池江 そうですね。頑張ります。

常石 ありがとうございます。担当の中沢助手にも取材をお願いしていますので、よろしくお願いします。

池江 こちらこそ、よろしくお願いします。

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常石 中沢さん、よろしくお願いします。菊花賞から有馬記念と強いダイヤモンドでしたね。改めておめでとうございます。

中沢 ありがとうございます。ブラックとのたたき合いがヒヤヒヤしましたよ。

サトノダイヤモンド2

キタサンブラックとの叩き合いを制して、有馬記念優勝を果たしたサトノダイヤモンド(撮影:下野雄規)


常石 これだけ強い馬が厩舎に入ってきた時はどうでしたか?

中沢 トレードマークの流星が印象的でしたね。普通の感じでしたが、とってもおとなしく素直で扱いやすい馬でした。

常石 素直な馬っていうのは騎手にとっても乗り易いですね。

中沢 まだまだ成長の余地を残しているので楽しみです。順調に成長してほしいですね。

常石 どのあたりから成長を感じましたか?

中沢 昨年の神戸新聞杯あたりから馬体に芯が入ってきて、成長を感じてきました。有馬記念での強さはその成長が大きいと思います。飼い葉もしっかり食べて成長を感じるので安心して見られるようになってきました。レース後は少し疲れも見られますが2・3日で回復して、いつもと同じ状態になるので安心します。疲れている時はシッカリ見守ってケアしています。

常石 馬体に芯が入ってきたということですが、具体的にどんな感じですか?

中沢 背筋がしっかりしてきて、後ろ脚の推進力が上手く馬体全体に伝わってきています。背中のすわりが柔らかいってこんな感じでしょうね。人間も幼い頃から体が柔らかいと柔軟性があっていいと言いますからね。馬に芯が入っていないと走るリズムがバラバラになり硬くなってしまうので、怪我もしやすくなってしまいます。毎日きちんと歩き運動することで柔軟性とリズムを整えるようにしています。

常石 歩き運動の時のリズムが大事なんですね。馬によって歩幅や歩く速さも違いますよね。助手や厩務員の方は大変な仕事をされているんですね。

中沢 体力が要りますね。

常石 厩舎の周りを運動している時気が付くんですが、歩幅が一緒で行進しているように思う時があります。

中沢 リズムが合ってきますね。そうでないと歩けないでしょう(爆笑)。

常石 変化がよく分かってもらえるのでダイヤモンドも安心でしょうね。どんな感じで分かるんですか?

中沢 飼い葉を食べる勢いが違ったりしますね。

常石 人も一緒ですね(笑)。しんどい時は食欲なくなりますよね。

中沢 3冠レース全部に出走しましたけど、昨年の春は力を出し切れなかったですね。秋になってダイヤモンドの馬体の内に秘める力が本格化してきました。エンジンがかかると力強い走りを見せて、他馬はついてこれなかったですからね。ローテーションも決まり、この後は春の天皇賞です。距離も不安がないので自在に競馬ができますね。頭もよく素直な馬なのでレースを無事に走って凱旋門賞へ行きたいです。僕も楽しみにしているんですよ。

サトノダイヤモンド3

中沢助手「秋になって馬体の内に秘める力が本格化してきました」


常石 僕も楽しみにしていますよ。こっそり馬運車に乗り込みたいです(笑)。

中沢 それもいいですね。ボロ取ってやってください(笑)。

常石 最後にファンの方にメッセージをお願いします。

中沢 強いダイヤモンドを見てもらえるように調整します。応援してください。

常石 ありがとうございました。楽しみにしています。

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 これまで何度か取材をお願いしていましたが「きちんと結果を出して強いダイヤモンドが見せられるようになってから話したい」と言われていました。とっても誠実な方でダイヤモンド思いの中沢さんでした。

つねかつこと常石勝義でした。
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コラムニストプロフィール

常石勝義&赤見千尋
常石勝義&赤見千尋
常石勝義
1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。

赤見千尋
1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミックシリーズ」の「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍中。