◆「中山記念ディープの法則」 ドバイターフを優勝したヴィブロス。昨年の同レースを優勝したリアルスティールに共通するのはディープインパクト産駒であること。さらに、前走は中山記念で負けていること。
中山芝1800m重賞は父サンデーサイレンス系。さらにはサンデー系の瞬発力の王様ともいえるディープインパクト産駒に相性の悪いコース。
当コースの重賞は産駒がのべ53頭出走して3勝。3人気以内支持された馬も14頭出走して2勝。単勝回収率42%と低水準。逆に「父がサンデー系ではない馬」を買うだけでも複勝がプラス収支になってしまう条件。
今年の中山芝1800m重賞も、父が非サンデー系が次々と穴を出しました。今年の中山記念も父が非サンデー系の馬は3頭。このうち2頭が馬券になりました。なお、馬券にならなかった1頭を本命にしてハズしたのは私です…という話はともかく、中山記念で勝った馬がドバイターフで勝てるとは限らないのは、要求される能力の方向性が同じではないから。
そして、次走で世界レベルのG1馬を勝つ馬たちも負けてしまうのですから、ディープ産駒には極めて相性の悪い条件なのです。それでも好走、勝利するディープインパクト産駒は、その馬自身がコーナーを4回周るコースと直線の短いコースへの適性がよほど高いといえるかもしれません。あるいは怪物級に強いか。
アンビシャスは中山記念で1人気に支持されるも4着。リアルスティール、ヴィブロスに続いて「中山記念ディープの法則」が決まるでしょうか?
同じく前走でディープ鬼門のレースに出てしまったのがマカヒキ。
タフな馬場で行われる年の京都記念はディープ産駒には厳しい条件。京都記念は、中山記念と同じくクラシックG1が行われない非根幹距離。ディープ産駒の代表産駒であり、マカヒキと同じく高速東京2400mG1を勝っているジェンティルドンナも1人気で敗れたレース。
勝ったのはサンデーの血も持たないサトノクラウン。そういえば、先日の中山記念もディープの人気馬が消えて、ネオユニヴァース産駒が勝ちましたが、ジェンティルドンナが敗れた年もネオユニヴァース産駒が勝ちました。血の傾向ってやっぱりあるもんですね。
今年は金鯱賞も父が非サンデー系の1、3着で5着も人気薄の非サンデー。上位人気のディープ産駒は全滅。
ディープ鬼門の馬場で敗れた3頭がまとめて巻き返すかもしれません。もちろん、馬場が悪化しすぎて今回もディープが不利な馬場にならないことが条件ですが。
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