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上位種牡馬が走る桜花賞。上位種牡馬が苦しむ福島

  • 2017年04月07日(金) 19時30分


◆荒れる馬券を買いたいなら、福島の方が効率的

 例年の桜花賞は「リーディング上位種牡馬」を買うだけでも優秀な期待値を示すレース。

 芝のリーディング1、2位の常連キングカメハメハ、ディープインパクトの産駒が出走するようになった2010年以降、7年のうち6年でディープかキンカメの産駒が優勝。

 しかし、今年はディープ産駒がサロニカの出走取消で1頭。キングカメハメハ産駒はなし。キンカメ産駒が出ないのは、今年の世代はもともと種付け頭数が少なかったことが大いに影響しています。

 ディープ産駒は、ファンディーナ、フローレスマジックなど、桜花賞に出ていれば勝ち負けの馬が、あえて桜花賞をパスしてしまったこと。加えて、ディープ産駒自体が昨年以上にあえてクラシック緒戦には間に合わなくてもいい、という仕上げ。

 また、今年の世代はハーツクライ産駒が大当たり。現3歳世代は、ハーツクライが芝の賞金獲得ランキング2位。

 先に書いたように、キンカメの頭数が少なく、ディープの仕上げが遅らされていること。さらにハーツクライ自体も「繁殖の選定と仕上げのノウハウ」を牧場側がつかんでいる印象もあります。

 現3歳世代のハーツクライ産駒の牝馬は、先週までに22勝を上げていますが、12勝はノーザンファーム生産馬。

 ハーツクライ以外で、今年の世代でホットな種牡馬といえば、やはりフランケル。1走あたりの平均獲得賞金は1551万。頭数が少ないとはいえ、ディープの平均でも268万円ですから、極めて優秀な成績。特にフランケル牝馬は、1走あたりの平均獲得賞金が2125万。

 と書いたところで、フランケル産駒のソウルスターリングと、ハーツクライ産駒のアドマイヤミヤビはガッチガチ。この2頭にコジつけたいわけでもなく、今年の世代の種牡馬別の動向を振り返ってみると、そうなってしまうんですよね。

 もう1頭のフランケル産駒、ミスエルテは軽い馬場になれば、阪神JFよりもパフォーマンスを上げる可能性は高いとみていたのですが、雨予報が気になるところ。

 ディープ産駒はカワキタエンカ。今年のディープは今のところ、非社台、ノーザンが元気ですし「例年なら」面白いところ。例年通りなのかが、焦点。

 今週の日曜に、荒れる馬券をどうしても買いたいなら、やはり福島の方が効率が良いのでは?

 昨年、今年の福島芝は「良馬場以外」の重い馬場では4人気以下の単勝をすべて買ってもプラス収支。

 ディープ産駒は16頭出走して未勝利。1人気で4戦全敗。キングズベスト、ベーカバド、ワークフォースといった欧州血統が圧倒的な回収率を記録してます。

 また、ディープ産駒は「ダート」とは真逆の方向性ともいえる種牡馬。ディープ産駒が苦しむ馬場は、真逆のダート指向馬も有利。実際近走ダートを使われているようなパワータイプの馬券期待値も優秀です。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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