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前走重賞勝ち馬を単純に選り分ける

  • 2017年04月11日(火) 12時00分


◆難易度のわりに高配当、という馬券に繋がってくるはず

 皐月賞は道中の流れによって結果ががらっと変わってくるようなところがあり、スローよりは平均〜ハイ、瞬発力より持続力型の競馬になったほうが高配当が生まれやすい。そのため、私は「道中流れる」という前提で予想し、スローになったら諦めるという方法をとっている。

 ただ、もちろんスローになることもあるわけだし、流れたとか流れないとか、瞬発力型とか持続力型とかいうのはニュアンスの話でもある。なにかもっと単純な切り口がほしい、という人もいることだろう。

 そこで、前走重賞勝ち馬を簡単にふるいわけしてみたい。昨年は共同通信杯勝ちのディーマジェスティが8番人気で勝ったが、これは珍しいレース。前走で重賞を勝ちながら本番で5番人気以下という馬は、過去10年で[1-0-1-19]。ディーマジェスティのほかは、10年のエイシンフラッシュが3着に来ただけだ。両馬とも人気薄だったが、複勝回収率は59%でしかない。

 ならば1番人気馬を買えばよいのかというとそうでもなく、[2-2-2-4]と頑張っているのだがどうしても配当の安さが上回り、回収率は単60%・複85%と平凡だ。

 買うべきは間の2〜4番人気。合算して[4-1-2-6]、回収率は単223%・複124%。複勝率も53.8%で、1番人気馬の60%と大差ない。

 前走重賞勝ちの中で、世間が盛り上がりすぎている馬はヒモに回し、その裏に隠れた馬を軸にすべし、ということだろう。

 今年の登録馬の中に、前走重賞勝ち馬は8頭いるが、自然と人気の序列はできる。1番人気はヒモに回し、2〜4番人気の中から軸を決め、5番人気以下は切る。そうすると、難易度のわりに高配当、という馬券に繋がってくるはずだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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