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【調教師インタビュー】牝馬ファンディーナ、皐月賞へ――大胆な計画と緻密な調整

  • 2017年04月13日(木) 18時01分
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▲ファンディーナを管理する高野友和調教師(撮影:大恵陽子)


圧倒的なパフォーマンスで3連勝をあげたファンディーナ(牝3、栗東・高野友和厩舎)が皐月賞に参戦する。世代トップクラスの牡馬が集う戦いで3歳牝馬は上位争いに加わることができるのか、そのレースぶりとともに注目を集める。走りの次元が違うのではないかとさえ思わせるファンディーナの強さに迫ってみると、3歳牝馬ならではの陣営の慎重さが見えてきた。(取材・文:大恵陽子)


「潜在能力にすごいものを感じます」


 浦河で生まれ育ったディープインパクト産駒の牝馬が皐月賞に挑む。馬主はクラブ法人ターファイトクラブ(馬主名義:有限会社ターフ・スポート)。北海道・日高地方の牧場から出資馬が提供されている。ファンディーナは名門・谷川牧場で生まれた。

 今年1月のデビュー戦9馬身差、2戦目つばき賞1.3/4馬身差、フラワーC5馬身差。

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▲フラワーCを5馬身差で完勝、圧倒的な強さにスタンドはどよめいた(撮影:下野雄規)


 精神的にも肉体的にも繊細だと言われる3歳のこの時期に、2着に圧倒的な差をつけて3連勝を遂げた。末脚が鋭いとか、テンのスピードが優れているとかではなく、走りのスピード自体が他の馬とは次元が違うのではないか、とすら思わせる圧勝ぶりだった。

 僅差よりも大差勝ちの方が必ずしも強いとは限らない。しかし派手な勝ち方をすれば、その分強さは印象に残る。皐月賞を勝てば、69年ぶりに牝馬の皐月賞馬が誕生することになる。

 ファンディーナの強さとは、どこにあるのだろうか。高野友和調教師は言った。

「潜在能力にすごいものを感じます。牝馬なので馬体の成長はまだまだこれからで素質だけで3勝していますが、パンッとしてきたらどれだけすごくなるのかな、と楽しみです。レースでは穏やかに走ることができます。乗り手の言うことを聞くし、ポジションもどこでも大丈夫です」

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