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【松若風馬×藤岡佑介】第3回『新人賞の表彰式の夜 豊さんからの言葉』

  • 2017年04月19日(水) 18時01分
with 佑

▲「…なかなか癖が強い嗜好やな(笑)」佑介騎手も驚いた松若騎手の変わった趣味とは


ふたりには、いくつかの共通点があります。ひとつめは、JRA賞の最多勝利新人騎手を受賞していること。もうひとつは、父親が競馬関係者で、幼い頃から馬に親しんできた馬好きだということ。佑介騎手が「…なかなか癖が強い嗜好やな(笑)」と若干引き気味?になった、松若騎手の変わった趣味とは。(取材・構成:不破由妃子)


(前回のつづき)

やっぱ風馬、ちょっと変わってんな(笑)


──おふたりの共通点といえば、JRA賞の最多勝利新人騎手を受賞されたことと、お父さまが競馬関係者で(松若騎手のお父さまは、名馬をたくさん手掛けてきた現役装蹄師)、幼い頃から馬に親しんできた無類の馬好きということ。そのあたりをテーマにしていきたいんですが、まず新人賞というのは、のちのちプレッシャーになったりするものですか?

佑介 新人賞を獲ったことによるプレッシャーなんて、1ミリも感じたことはないです(笑)。

松若 僕も同じです。

佑介 だってあの賞は、周りに獲らせてもらったものだから。自分がどうこうというのは一切なく、応援してくれた周りの方たちに対して、形として残せてよかったなという思いしかない。「よっしゃー! 新人賞獲ったー!」なんて、手放しで喜んでいるやつなんていないと思う。

松若 おっしゃる通りです。自分の力だなんて、これっぽっちも思っていませんから。プレッシャーといえば、新人賞を獲ったことよりも、あの表彰式が…。佑介さん、緊張しませんでしたか? 僕はもう緊張して緊張してヤバかったです…。

佑介 俺もめっちゃ緊張した(苦笑)。表彰式の夜、先輩たちにご飯に連れて行ってもらったんだけど、そこで(武)豊さんに「2回目にここ(JRA賞の表彰式)にくるのが大変なんや」って言われてね。「馬に連れてきてもらうことはあるかもしれないけど、騎手部門のタイトルを獲って、もう一度舞台に上がることができるかどうか」って。新人ながら、その豊さんの言葉には「確かに!」と思ったし、もっと頑張ろうって思えたなー。

松若 MVJに最多勝利騎手、最高勝率騎手に最多賞金獲得騎手かぁ…。ハードル高い(苦笑)。でももう一度あの舞台に立ちたいです!

with 佑

▲「新人賞の表彰式は緊張してヤバかったです…。でも、もう一度JRA賞の舞台に立ちたいです」


佑介 それはもちろん俺もそうだけど。新人賞が共通点とはいっても、システムや乗せる側の見る目も含めて、今は俺たちの時代以上にシビアになってるからなぁ。だから、俺の新人賞と一緒にしたら、松若さんに失礼やわ(笑)。

松若 なんすか、それー(笑)。

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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