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タフな血統が穴を出す福島牝馬S

  • 2017年04月21日(金) 19時00分


◆主流ではない血統が走りやすい

 福島芝2600mは個人的に非常に好きな条件。毎日2レースぐらいやってほしいものですが、そうなってしまうと好きではない条件になってしまうのでしょうね。「ほとんどない条件」だからこそ「突然能力を発揮する馬」が出てくるのですから。仮に福島芝2600が主流コースになってしまったら、傾向が出なくなるでしょう…。

 今週末の3重賞で最も血統の傾向が出るのは、福島牝馬S。「特殊な条件」で行われるため「突然能力を発揮する馬」が出やすいからです。さらに激走する馬の「血統の傾向」もすごい出ています。

 福島牝馬Sはダート的なパワーにも優れた父か母父が欧州型の馬が走りやすいレース。

 ヌレイエフ系、ロベルト系の血を持つ馬。グレイソヴリン系やニジンスキー系とダートの血を併せ持つ馬が毎年のように穴を出します。

 要は、主流ではない血統が走りやすいので穴馬の傾向が出るのです。

 昨年の勝ち馬マコトブリジャールの父は欧州で結果を出したミスプロ系(欧州型ミスプロ系)のストーミングホーム。母父ブライアンズタイムはロベルト系。

 13人気3着のオツウもロベルトの血を持つ馬。

 一昨年13人気3着のメイショウスザンナは父がミスプロ系アグネスデジタル。アグネスデジタル自身が重い芝とダート両方のG1を勝った馬。そして母系にニジンスキー。

 2014年に16人気3着のフィロパトールも父がグレイソヴリン系ジャングルポケット。母系にニジンスキー。母父はダートの名血ワイルドアゲイン。

 今年の出走予定馬ではギモーヴが母系にカーリアン。当レース、今の馬場にも相性の良い血統。父は欧州型のハービンジャー。母母父はダートの世界的名血エーピーインディ。

 ロッカフラベイビーは父がキングカメハメハ。欧州の芝中距離G1で実績がある欧州型ミスプロ系。キングカメハメハはダートの1800mでもリーディング上位種牡馬。母父は当レースに相性の良いグレイソヴリン系のジャングルポケット。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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