祐言実行/福永祐一

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【ユーイチの眼】皐月賞回顧『カデナ9着 特殊な馬場で切れ味生かし切れず』

2017年05月02日(火)18時01分

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祐言実行

▲カデナの敗因、勝ったアルアインの印象、ファンディーナの挑戦を語る


ノーリーズンがレコード勝利した時のような馬場


 昨年の時計がコンマ1秒更新され、レコード決着となった皐月賞。勝ったアルアインは、産地馬体検査のVTRを観たときから、その馬体の素晴らしさが脳裏に焼き付いていた馬だった。ただ、実際にデビューしてからは、成績はともかく、走りっぷり自体が自分の目にはそこまで目立つものではなかったため、正直、ライバルとしての位置付けが多少下がっていた。が、いざ対戦してみればあの強さ。「やっぱり強かったか」と、産地馬体検査で感じた印象を自分のなかで反芻してみたりした。

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▲デビュー9年目の松山弘平騎手、クラシックの大舞台で初GI制覇を飾った(撮影:下野雄規)


 自分のパートナー、カデナは9着。敗因はいくつか考えられるが、もっとも大きな敗因として考えられるのが、あの日の特殊な馬場だ。

 前週の中山の芝は重で、外差しが決まる馬場だった。が、皐月賞当週は傾向が一変。実際に歩いてみたのだが、内は芝が剥げていて、荒れているのに乾き切っていて硬い状態。中間の天候条件や散水の程度が重なってそういう馬場になったのだろうが、これは特殊な馬場になったなというのが率直な感想だった。

 枠順は2枠4番。上位争いをするには、中団か中団より少し前あたり、とにかくできるだけいいポジションで競馬をしたいと思っていた。そして、最後の直線は馬場のいい外目へ──そのためには、何より好スタートを切ることが条件だと思っていたが、まずはそのスタートが上手くいかず、結果挟まれるような形になり、最初のコーナーをいいポジションで回ることができなかった。...
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祐言実行とは

2013年、念願のJRA賞最多勝利騎手に輝き、いまや押しも押されもせぬトップジョッキーのひとりとして、日本競馬界を牽引する福永祐一。“福永洋一の息子”として、長年プレッシャーと戦いながら、ときに挫折を味わいつつも、決して自分自身と向き合うことを恐れなかった。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線で語るレース回顧『ユーイチの眼』や最新の『喜怒哀楽』、さらには福永祐一のルーツに迫る『祐一History』など、盛りだくさんの内容でお届けするコラム。彼のバイタリティーのすべてがここに。

コラムニストプロフィール

福永祐一
福永祐一
1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。