スマートフォン版へ

昨年も出走の人気上位馬、今年の違いはここだ! ヴィクトリアM追い切り詳報

  • 2017年05月10日(水) 18時00分


今年の方が追い切り開始が早いミッキークイーン


 5月10日は、とある番組収録のため、午後から東京出張。日帰りができないので、翌11日は追い切りを見ることができません。競馬開催日以外の調教はほぼ毎日見ているだけに、1日でも休んでしまうと不安になってしまいますが、メディアに起用していただけることはやっぱり光栄。来週はニッカンスポーツさんの紙面にも登場する予定となっており、春のG1真っ只中といった感じがします。

 もちろん、トレセンにいてもG1シーズンを肌で感じます。特殊ゼッケンを着用している馬が多いことに加え、日本ダービーが2週前追い切り。10日は2回目のハロー明けにディーパワンサ、レーヌミノル、ミスパンテールが連チャンで追い切り。忙しい時間でしたが、みな素晴らしい動きを見せていたこともあり、こんな動きをライブで確認することができて幸せだと実感する瞬間でもあります。

【ヴィクトリアM/ミッキークイーン】

 昨年は2着だった阪神牝馬Sを勝ったローテーション。昨年は中間放牧に出していますが、今回は出していません。個人的にはそれだけ精神面が強くなったという証拠なのかなと感じています。栗東に在厩している分、今年の方が追い切り開始が早くなり、調教の負荷は強いと思います。

 最終追い切りは前走時や昨年2着時と違って単走。これは仕上がりの良さを意図していると思いますし、だからといって軽い内容ではなく、ゴール前はしっかり追われていました。時計うんぬんは全く関係なし。追い切り本数も多いですし、これで前走のようなレースをされたら、当然優勝の最有力候補となるでしょう。

ミッキークイーン(5月10日撮影)

ミッキークイーンは当然優勝の最有力候補(5月10日撮影)


【ヴィクトリアM/ジュールポレール】

 前走はウマい馬券で◎を打ちましたが、ミッキークイーンの完全マークにやられた感じ。G1ホースにマークされるくらい勢いと素質を評価されていたと思うと、当然ここでもチャンス。そんなスケール感は十分にあると思います。

 ただし、今回は中4週で追い切り2本。過去のヴィクトリアMは追い切り本数が多い、タフなタイプが好走。そういった意味で、ジュールポレールの瞬発力とスピードだけでどこまで通用するか。底力が必要な場面がくると、前走のように2着馬に差し負けする。そんなシーンはあると思います。

ジュールポレール(5月9日撮影)

ジュールポレールは瞬発力とスピードだけでどこまで通用するか(5月9日撮影)


【ヴィクトリアM/アドマイヤリード】

 デビューは松田博資厩舎でしたが、定年解散に伴い、須貝尚介厩舎へ転厩。最初は結果が出ませんでしたが、昨秋にようやく歯車が噛み合った感じ。馬体重もどんどん増えて、近5走はすべてメンバー最速上がりという脚力を見せています。

 前走のようにイン差しをできる器用さも持った馬ですが、最終追い切りは前2頭を壁にして、それを最後に追い抜く内容。鞍上のC.ルメール騎手の指示に従って、スムーズな走り。4F目が最速になるラップを踏めており、あとはオークスで惨敗した東京競馬場に対してマイナスがなければ。

アドマイヤリード(5月9日撮影)

ルメール騎手の指示に従って、スムーズな走りを見せたアドマイヤリード(5月9日撮影)


【ヴィクトリアM/クイーンズリング】

 昨年は3ヶ月ぶり休み明けの追い切り本数少ない状態での出走。個人的に予想でも無印にしたので、8着惨敗も当然だと思います。そして前走も休み明けで追い切り本数少ない状態。これも負けて当然ですから、この中間、どんな追い切りで出走してくるか楽しみにしていました。

 今回もいつもと同じように1週前追い切りはCWでしっかりと併せ馬。そして最終追い切りは栗東坂路で4F目が最速になるラップ。前走15着は無駄にならない中間の調整過程が最終追いにも表れた結果だと思います。これなら昨年と違う結果を期待してもよいのではないでしょうか。

クイーンズリング(5月9日撮影)

昨年と違う結果を期待してもよさそうなクイーンズリング(5月9日撮影)


【ヴィクトリアM/レッツゴードンキ】

 以前のコラムに「今年になって、栗東坂路2F時計が24秒を切る脚力を見せていることが、好調のバロメーター」と記したような気がします。この中間は2F24秒切りこそありませんが、それは馬場状態も関係してのこと。普段の馬の様子などを見ていても、非常にリラックスした雰囲気で、走る時だけパワーを使うといった印象があります。

 そんなスイッチのオンオフがきっちり時計に表れた最終追い切り。1F目を15.8秒と遅いラップで入りつつ、2F目以降にしっかり加速。最終的に2F24.1秒はこの中間で最も速い2F時計となりました。昨年は同じローテで10着に負けたレースですが、最終追い切りのラップを微調整したことで、マイル仕様での出走となりそうです。

レッツゴードンキ(5月9日撮影)

スイッチのオンオフがきっちり時計に表れたレッツゴードンキ(5月9日撮影)


◆次走要注意

・5/7 NHKマイルC【レッドアンシェル】(7人/4着)

 この中間から栗東坂路でも時計を出せるようになって、調教内容はパワーアップ。その結果がこの4着だと思います。馬体重に関しては判断が難しいところですが、本来はここまで減ってはいけないはず。やっぱり輸送競馬が影響したのでしょう。

 もう少し気性的に成長して、追い切りでも負荷をかけることができるようになれば、今後のマイルG1で中心的存在になっても不思議ありません。

[メモ登録用コメント] [マイル]標準多め併用系統で最終追い切りはCW6Fから時計を出していれば勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・夏木立賞【ナンヨープルートー】
 芝に戻っての1戦。最終追い切りはCWでフォースフィールドとの併せ馬でしたが、内でしっかりと動けていました。今回は未勝利を勝った時のように栗東坂路を併用しており、調教内容としては申し分ありません。

【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

すでにお気に入りに登録しています。

登録済

調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング