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前哨戦、負け続きの馬が巻き返すヴィクトリアM

  • 2017年05月12日(金) 19時00分


◆「スプリント適性」とダート指向の「パワー」が要求される

 昨年の当レースを7人気で優勝したストレイトガール。2015年は5人気1着。2014年は6人気3着。

 毎年のように、まったく人気がない状況で馬券になるのは、前哨戦で負け続きだったから。そして、ヴィクトリアマイルになると巻き返すのは、一連の重賞レースにはない「特殊な適性」が問われやすいからでしょう。そういえば、当レースを連覇したヴィルシーナも2014年は11人気で1着でした。

 ヴィクトリアマイルは、他の牝馬限定のG1レースや前哨戦の阪神牝馬Sよりも、「スプリント適性」とダート指向の「パワー」が要求される、特殊なレース。

 なお、先週の同コースG1、NHKマイルCを優勝したアエロリットの父クロフネも芝1200mG1勝ち馬を出し、クロフネ自身はダート、芝両方のG1を勝った馬。2着リエノテソーロもダートや1200m適性が高いスパイツタウン。ダートの本場、アメリカの1200mG1を優勝してアメリカ最優秀スプリンターにも選出されました。

 先の話題に出た、ストレイトガールも父がフジキセキで母父タイキシャトル。ともに芝とダート両方のG1勝ち馬を出した種牡馬。母もダート短距離レースの500万条件を勝利実績がある馬。

 ジュールポレールは父がディープインパクト。母がノーザンダンサー系のエリシオとミスタープロスペクター系の配合馬。母馬はスプリント適性とダート適性に優れた血統。

 母父エリシオはフェアリーキングの系統。日本でも実績を残しているスプリントの名血であり、ストレイトガールの母母父ディンヒル、ヴィルシーナの母母父ヌレイエフと同じく芝1200mG1にも実績を残すノーザンダンサー系種牡馬。

 高松宮記念を制したシンコウキングの父であり、同レースを勝利したスズカフェニックスも母父フェアリーキング。当レースを連覇したヴィルシーナと同じディープ産駒で、母のタイプも近いです。

 先週のNHKマイルCの傾向をそのまま尊重するなら、ソルヴェイグ。父ダイワメジャー。母父が天皇賞春勝ち馬を出した欧州型ナスルーラ系種牡馬。

 先週3着のボンセルヴィーソも父がダイワメジャー。母父は天皇賞春勝ち馬のサクラローレルで欧州型ナスルーラ系の種牡馬。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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