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ヴィクトリアMは前哨戦を勝ち切った馬が信頼できない

  • 2017年05月13日(土) 20時00分


 前回5月7日のWIN5は100万5580円の配当で決着。4月9日から続いていた一千万円超えの連続記録は、歴代2位の「4」でストップしました。

 ちなみに、前回5月7日の発売金額は5億4157万6900円で、前々回4月30日(6億4414万9700円)に比べると1億円以上のダウン。波乱続きだったことに加え、総組み合わせ数も99万5328通りとかなり多かった点、GIのNHKマイルC(東京11R)が混戦模様だった点などから、「どうせまた当たらないんだろう……」と購入を手控えてしまった方がたくさんいたのでしょう。過去の売り上げを見ても「高額配当が狙えそうならファンの購買意欲は高まる」という単純な構造にはなっていない模様。私が気にしても仕方ないこととはいえ、なかなか興味深いですね。

 明日5月14日のWIN5は総出走頭数が71頭、総組み合わせ数が53万3120通り(土曜16時現在)。総組み合わせ数はやや少ない部類ですし、前回5月7日と違ってGIのヴィクトリアM(東京11R)には断然の支持を集めそうな馬がいます。予想が最優先ではあるものの、余裕がある方は発売金額の動き方にもご注目ください。

◆クイーンズリング、ルージュバックの巻き返しに期待

 1レース目は4歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の錦S(京都10R)。比較の難しいメンバー構成で、支持は割れるかもしれません。

 2レース目は3歳オープンの青竜S(東京10R)。こちらも混戦模様ですが、オープンクラスのレースで善戦してきたシゲルベンガルトラなどが上位人気グループを形成するでしょう。

 3レース目は4歳以上1000万下、ハンデキャップ競走の赤倉特別(新潟11R)。実績上位のレーヌドブリエあたりに支持が集まりそうです。

 4レース目は4歳以上オープン、ハンデキャップ競走の栗東S(京都11R)。2連勝中のコウエイエンブレムが人気の中心になると思います。

 5レース目は4歳以上GIのヴィクトリアM(東京11R)。土曜16時の時点ではミッキークイーンの支持が抜けており、スマートレイアー、ルージュバック、レッツゴードンキが続いていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2017年05月14日版]

1位 京都10R 1.ストーンウェア
2位 京都11R 6.コウエイエンブレム
3位 東京11R 8.クイーンズリング
4位 東京10R 11.モンサンレガーメ
5位 新潟11R 5.エーデルメイシュ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 新潟11R 14.レーヌドブリエ
7位 東京10R 12.アナザートゥルース
8位 東京11R 7.ルージュバック
9位 京都11R 10.イーデンホール
【以上すべての馬を買うと16点買い】

10位 京都10R 7.オースミナイン
11位 新潟11R 10.キークラッカー
12位 東京10R 10.サノサマー
13位 東京11R 2.スマートレイアー
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 京都11R 8.プレスティージオ
15位 京都10R 3.エーティーサンダー
16位 新潟11R 7.タガノカムイ
17位 新潟11R 12.トーアライジン
18位 新潟11R 9.オブリゲーション
19位 東京10R 9.サクレエクスプレス
20位 東京10R 14.サンライズソア
21位 東京10R 6.パレスハングリー
22位 東京11R 11.ミッキークイーン
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 東京11R 14.レッツゴードンキ
24位 京都11R 3.サイタスリーレッド
25位 京都11R 4.ボールライトニング
26位 京都10R 4.ベステンダンク
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目のヴィクトリアM(東京11R)は前哨戦の勝ち馬が人気を裏切りがち。「前走の着順が1着だった馬」は2011年以降[0-1-1-22]と勝ち切れていません。ちなみに、2011年以降の優勝馬6頭は、いずれも前走の着順が4着以下、かつ前走の単勝人気順が5番人気以内だった馬です。また「“前年か同年、かつJRAのGI”において6着以内となった経験がない馬」は2011年以降[0-1-1-45]、「“前年か同年、かつ中央場所の重賞”において優勝経験がない馬」は2011年以降[0-0-1-53]。実績上位のクイーンズリング、ルージュバックを重視すべきでしょう。

 2レース目の青竜S(東京10R)はオープン入りを果たしたレースでの勝ちっぷりがポイント。「“JRA、かつ500万下から上のクラス、かつダ1600〜1800m、かつ出走メンバー中2位以内の上がり3ハロンタイムをマークしたレース”において優勝経験がある馬」は2014年以降[3-1-2-5]と安定していました。なお「前走との間隔が中4週以内だった馬」は2014年以降[0-0-1-18]。アナザートゥルース、モンサンレガーメの2頭が有力候補だと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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