第二のストーリー 〜あの馬はいま〜/佐々木祥恵

netkeibaの掲示板から始まった物語(3)―ファンが繋いだ命、タカラハニーが繋いだ縁

2017年05月16日(火)18時01分

注目数:117人
第二のストーリー

▲タカラハニーの不思議な魅力に引き寄せられたファンたちが、ナリタポニーランチでお誕生会を開催


(前回のつづき)

「これからは可哀想なハニーちゃんではなく…」


 タカラハニーのお誕生会が開かれた4月23日(日)は、快晴だった。ハニーの前髪は髪飾りで束ねられ、キュートさに磨きがかかっていた。地元愛知県や関西方面以外に、関東や九州からも会員さんが集まってきていた。

 皆それぞれにハニーをカメラに収めたり、馬談義に花を咲かせて楽しげだった。ハニーを思う気持ちは皆同じだ。タカラハニーという1頭の馬を通して、それまで関わりのなかった人同士が繋がり、愛の輪が広がっているのを実感した。

 午後はグルーミングインストラクターの川越靖幸さんにお手入れをしてもらって、リラックスタイム。さらに綺麗に可愛く仕上がって、皆さんお手製の人参とリンゴのバースディポンチを大喜びで頬張った。続いて各地から届いたプレゼントの青草に夢中となり、その様子に皆、笑顔になっていた。ハニーの幸せは、皆の幸せなのだ。

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▲▼お手製の人参とリンゴのバースディポンチがタカラハニーに贈られた

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 ひとしきり好物を堪能した後は、馬場に放牧。無口の横には花飾りがあしらわれ「ハニーちゃん、お嫁さんみたい」という声が上がっていた。明るい栗毛の愛らしいハニーには、髪飾りや花飾りが本当に良く似合う。

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▲▼タカラハニーの無口には花飾りがあしらわれ、馬服のプレゼントも

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 この日、ナリタポニーランチに集った方の多くが、netkeibaの掲示板がきっかけでタカラハニーの支援の輪に加わったと聞いた。

「競馬に興味を持って調べるうちに、競走馬の引退後の現実を知りました。それを自分なりに受け止めて、馬のために何かしたいと考えるようになりました。ハニーちゃんのことは、ゴールドシップの掲示板で知りましたが、気になっていて何かできたらと思っていたんです」と話してくれたのは、名古屋市のMさんだ。

「馬を身近に触れられるとは思っていなかったのですが、実際に会うと可愛いですね。犬や猫のように身近に感じるようになりましたし、こんなに魅力的だったとは…」と、間近に接してもっと馬が好きになったようだ。

 ハニーが暮らすナリタポニーランチのある半田市在住のNさんは...
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コラムニストプロフィール

佐々木祥恵
佐々木祥恵
北海道旭川市出身。少女マンガ「ロリィの青春」で乗馬に憧れ、テンポイント骨折のニュースを偶然目にして競馬の世界に引き込まれる。大学卒業後、流転の末に1998年優駿エッセイ賞で次席に入賞。これを機にライター業に転身。以来スポーツ紙、競馬雑誌、クラブ法人会報誌等で執筆。netkeiba.comでは、美浦トレセンニュース等を担当。念願叶って以前から関心があった引退馬の余生について、当コラムで連載中。