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末脚のキレを何よりも重視せよ!/オークス

  • 2017年05月17日(水) 18時00分

■オークス(G1・東京芝2400m)フルゲート18頭/登録23頭


【特注データ】〜レースデータより〜




 オークスというレースの性質をひと言で表現するなら、末脚のキレ味勝負。詳しくはレースデータの項目で解説するが、速い上がりさえ使えれば勝ち負けになるレースといっても過言ではない。大幅な距離延長となるにもかかわらず桜花賞組が強いのも、何よりも問われるものが「末脚のキレ」であるからに他ならない。

 そういうレースだけに、重要なのが近走における「上がり3F順位」だ。前走での順位が3位以内であるか、それとも4位以下であるかで成績は激変。勝率、連対率、複勝率のいずれも前者が後者を圧倒している。とくに好成績であるのが、2走連続で上がり3F順位が3位以内だった馬。トータル[7-4-3-24]で連対率28.9%、複勝率36.8%と、信頼度はさらにアップする。

 また、この組が当日「7番人気以内」に支持された場合には、なんと53.8%という超高確率で馬券絡み。回収率も単複ともに100%以上と、爆発力も申し分ない。また、好走しているローテが桜花賞組など、3パターンしかないのも大きな特徴といえる。これらの条件を満たすのが、忘れな草賞を制したハローユニコーン。当日の人気次第では、かなりの確率で激走が期待できそうだ。

【コース総論】東京芝2400m Bコース使用

・コースの要所!

★全体的に人気サイドが強く過度の穴狙いは禁物。妙味は4〜6番人気。
★外枠は大きな割引材料。内枠は平均人気も高いが結果を出している。
★完全に差し優勢のコース。最速上がりの馬は信頼度も回収率も抜群。






 ダービー、オークス、ジャパンカップという最高の「格」を持つレースが開催される、東京芝2400m。スタンド正面から発走して、ぐるっとコースを1周。最初のコーナーまでの距離も十分にある、紛れの少ないコース形態といえる。それだけに、ここは人気サイドが全体的に優勢。回収率で比較するのがわかりやすいが、ふたケタ人気はトータル[2-2-4-224]で複勝回収率46%と、妙味はかなり低い。積極的に狙う価値がありそうなのは、中穴である4〜6番人気のゾーンだ。

 枠番は内枠有利&外枠不利。単純に内外を比較したデータでも、勝率には2倍近くという大差が出ている。内枠のほうが平均人気が高く「好成績で当然」ではあるのだが、枠番値で比較してもやはり「内>外」。外枠である馬番13〜18番に入った馬は、相応の割引が必要となりそうだ。競馬の基本に忠実なコースといえるかもしれない。

 そして脚質だが、こちらは明確に差し優勢。先行勢と中団待機組で、ここまで成績差が出るコースというのは珍しい。回収率ベースでの比較でも、もっとも優秀なのは中団待機組だ。4コーナー13番手以下からでも届くことは届くが、複勝回収率が25%しかないのを考えると、積極的には手を出しづらいところ。やはり「中団」がベストポジションであるのは間違いない。

 そういった性質のコースだけに、速い上がりを使えるかどうかが超重要。最速上がり馬の半数が連対し、過半数が馬券に絡むという大活躍を見せている。最速上がり馬は回収率もきわめて優秀で、狙いに行く価値は十分すぎるほど。「中団」かつ「最速上がり」という条件をクリアできる馬なら、その時点で勝ち負けの有力候補となる。

【レース総論】オークス(G1) 過去10年

・レースの要所!

★ふたケタ人気は[0-1-0-87]と絶不調。人気薄を狙うなら7〜9番人気を推奨。
★コースデータとは真逆で内枠が不振。レースデータ重視のほうがベターか。
★差し優勢で最速上がり馬は鉄板級の信頼度。末脚のキレは勝ち負けに必須。
★レースキャリア4〜5戦の馬に好走例が集中。乗り替わりは大幅なマイナス。









 レースの平均配当は、単勝1078円、馬連8732円、3連複1万5859円。堅すぎず、それでいて荒れすぎないという印象だ。目立っているのが人気薄の不振で、ふたケタ人気はトータル[0-1-0-87]と絶不調。2008年の2着馬エフティマイア以外は全滅で、ここはもうバッサリ切り捨ててもいいかもしれない。人気薄を狙うなら、信頼度と回収率のバランスがいい7〜9番人気がオススメだ。

 コースデータと真逆な結果が出たのが、枠番別成績。勝率、連対率、複勝率のいずれも、外枠である馬番13〜18番がもっとも高くなった。対照的に内枠はイマイチで、枠番値も大幅マイナス。スタミナに不安のある3歳牝馬限定戦で、スローでの上がり勝負になりやすいというレースの特性が、大きく影響していると思われる。

 さらに検証するために用意したのが、ひとケタ人気に限定した枠番別成績である。内枠の不振がさらにハッキリした印象で、連対率や複勝率の差はかなりのもの。絶好調なのが「ひとケタ人気の馬番10〜18番」で、こちらは複勝率42.1%、複勝回収率122%という素晴らしい成績を残している。コースデータよりもレースデータ重視で、内枠を割り引いて外枠をプラスに評価したい。

 ただし、脚質についてはコースデータ同様に差し優勢。正確には、コースデータよりも「さらに」差し優勢だ。驚いたのが最速上がり馬の成績で、トータル[6-3-3-1]で複勝率なんと92.3%をマーク。2008年の5着馬オディールをのぞき、すべて馬券に絡んでいるのである。つまり、最速上がり馬が読めれば馬券は当たったも同然。近走でどのような末脚を繰り出しているかを、しっかり精査すべきである。

 もうひとつの注目データがレースキャリア。というのも、近年の好走例がキャリア4〜5戦の馬に集中しているからだ。3番人気以内に限れば、[5-5-1-6]で連対率58.8%、複勝率64.7%という素晴らしい信頼度の高さ。上位人気に推されそうなアドマイヤミヤビ、ソウルスターリング、フローレスマジック、モズカッチャンの4頭は、これだけで「買い」といえる。

 3歳牝馬の頂上決戦だけのことはあり、鞍上の乗り替わりは大幅なマイナス。もっともアテにできるのは「関西所属騎手の継続騎乗」で、こちらは単勝回収率も100%をオーバーしている。このデータからプラス評価の対象となるのは、ディアドラ、ミスパンテール、モズカッチャン、リスグラシュー、レーヌミノルの5頭である。

【馬場&血統総論】



・現在の馬場
 引き続きBコース。馬場の内側を避けて通れる馬のほうが有利な状況か。

・天候予測
 週末は土日ともに好天に恵まれそう。良馬場前提の予想で問題なし。

・注目血統
 ディープインパクト産駒◎

 先週は土曜日の降雨で一気に道悪に。日曜日には稍重まで回復したが、ラチ沿いはかなり傷んだものだと思われる。実際に日曜日の競馬でも、直線では内ラチ沿いを避けて追う騎手が非常に多かった。おそらく今週も、ラチ沿いではなく3頭分ほど外を通れる馬のほうが、ロスなく競馬できそうだ。

 血統面はディープインパクト産駒のみをプラス評価。連対率28.0%、複勝率36.8%と、まさに「鬼」のような強さを見せている。次点をあげるならハービンジャー産駒で、勝率は15.2%となかなか優秀。とはいえ、連対率や複勝率はステイゴールド産駒やハーツクライ産駒とそう変わらないことから、評価は据え置いた。コース適性が高そうな馬は少ないが、同時に低い馬も少ないというのが、今年の登録馬である。

★出走登録馬・総論×各論

 距離は大幅に延長されるが、なんだかんだで桜花賞組が強いオークス。阪神芝1600m外で延々と瞬発力が問われ続ける牝馬クラシック路線は、近走実績がオークスの着順に、素直に繋がるという印象を受ける。「桜花賞2着以内馬」や「桜花賞1番人気馬」が残す素晴らしい成績が、その裏付けだ。

 ただし、今年の桜花賞1〜3着馬はいずれも上がり3F順位が4位以下で、例年に比べて信頼度がやや劣るのも事実。それでも桜花賞組の優勢は揺らがないだろうが、人気薄の伏兵が割って入る余地もありそうで、そのあたりも意識しつつの評価となった。トップ評価は、現在netkeiba.comの予想オッズでも1番人気のリスグラシューである。

 牝馬クラシック路線で主役級の活躍を見せてきた1頭で、オークスでもっとも有利な「中団からの差し」がここでも見られそう。タメればキレるのは阪神ジュベナイルFでも証明済みで、東京芝で重賞を勝っている実績もプラス。「関西所属騎手の継続騎乗」であることなど、プラス評価となった項目も非常に多い。

 二番手評価に桜花賞馬レーヌミノル。netkeiba.comの予想オッズでは現在5番人気だが、桜花賞馬が本当にこんな人気となるのであれば、明らかに過小評価。いわゆる「距離延長がいい方向に出る桜花賞馬」ではないとはいえ、軽視は禁物である。折り合いさえつけば、距離適性の「壁」を吹っ飛ばせるのが、オークスというレースだ。

 三番手評価にハローユニコーン。冒頭の「特注データ」で1頭だけ名前をあげたように、かなり面白い存在である。近2走がいずれも最速上がりで、しかも前走はオークスとの相性がいい忘れな草賞。鞍上が継続騎乗予定であるのもプラスで、血統的には距離延長もまったく苦にしないはず。ぜひ、激走を期待したい1頭といえる。

 四番手評価にモズカッチャン。前走、最速上がりでフローラSを制した「キャリア5戦」の馬で、こちらも「関西所属騎手の継続騎乗」である。出遅れグセがあるのがマイナスではあるが、スタートも少しずつマシにはなっている。末脚のキレも申し分ないはずで、4連勝で一気に頂点にまで上り詰める可能性もありそうだ。

 以下は、フローレスマジック、ソウルスターリング、アドマイヤミヤビ、ディアドラ、ムーンザムーンという評価の序列。とはいえ、ここは「枠番」が重要なファクターとなるレース。最終的な評価は、ここからかなり上下すると思われる。


■総論×各論・先週の馬券回顧





東京11レース ヴィクトリアマイル(G1)
1着 05アドマイヤリード
2着 10デンコウアンジュ
3着 03ジュールポレール

これは完敗(#^ω^)ビキビキ

かなり自信があっただけに、これは悔しい結果。ミッキークイーンの惨敗は……いわゆる「2走ボケ」ってヤツなんだろうか。いやま、スマートレイアーが4着だからどのみち当たらないんだけど、それでもなんか猛烈に悔しい(歯ぎしり)。デンコウアンジュをけっこう追いかけてきたので、なおさら悔しい。

※コース&血統データは2012年以降、レースデータは2007年以降が集計対象です。
※枠番値は、当該枠番における「平均人気-平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、人気よりも上の着順に来ていることになります。

【予想】小林誠の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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