根多のデットーリ/かしわでちょうほう

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春の渦・春のフリ・3強の渦・自信満々のノリ

2017年05月18日(木)12時00分

注目数:71人
オークス・ダービーに愛馬を送りこめましたか?
自分は0頭です。もちろん実馬主ではありません。紙の馬主です。
それでも0頭は寂しい。

アドミラブルを持ってる人と話したら「いやぁ〜どうかなぁ〜。青葉賞は走り過ぎたんじゃないか?って心配で、心配で……」と言っていた。

うらやましい!

ダービーやオークスで人気になる馬を持ってる人と話をすると、たいていみんな心配に心配を重ねている。心配の渦の中で目を回しているようだ。

実にうらやましい!

特にダービーは1年で一番高貴な心配ができるレースだと思うけれど、それができる人は毎年ひと握り、いやひと摘みしかいない。自分もそんな渦に身を投じてみたい。

競馬王の「POG公開ドラフト会議」が5月21日(オークスの日)の夜に新宿で開催される。ドラフト会議は、有識者のみなさんが取材や持論をもとにPOG指命馬を披露する会だけど、それだけではない。むしろ、なぜその馬を取るのか、なぜあの馬を取らないのかといった本音が聞ける会でもある。雑誌や新聞の締切では間に合わなかった「入厩情報」も聞けるし、なにより直接質問もできる。参加者が取材者になれる場でもある。だから質問コーナーは一番盛り上がったりもする。

このサイトでもお馴染みの井内利彰さんや栗山求さんや棟広良隆さんや山崎エリカさんや東スポの吉田竜作さんや伊吹雅也さんやグラサン師匠(このコラムの自分を300%男前に描いてくれている)らは、みんなサービス精神が旺盛だ。だからいろんな期待もできる。テレビで言えない話はラジオで、ラジオで言えない話はライブで。そういうことだ! っていうか、井内さんは「テレビとは違う話(馬)でドラフトに臨みますよ!」って言ってたけど、テレビでは言えない話をすべらせて欲しいものだ。うは!

詳細は以下にあります。当日券も若干ではありますが出るようです。
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=121722
※PC・スマートフォンよりご覧ください。

アルアイン、アドミラブル、サトノアーサー、みんな去年の会議で注目されていた馬だ。自分は0頭だから、目の前のダービーは馬券で、来年のダービーは情報と想像で挑む。これはこれでリアルとファンタジーが混ざり合って楽しい。

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春の渦・春のフリ
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先週も結局、デンコウアンジュの「もしかして」の渦に飛び込んで正解だった。先々週は、リエノテソーロの「スプリント」の渦への飛び込みが上手くいった。

思い返せば、この春は陣営のコメントを壮大なフリと見立てられたレースで上手くいってる気がする。

桜花賞は「瞬発力を活かす競馬をする(前には行かない競馬)」というレーヌミノル陣営のコメントをフリと見立てて、上手くいった。道悪という理由もあったけど、きっとある程度先行すると妄察してみた。

リエノテソーロは、陣営の「スプリントの身体になってきている」というコメントをフリと見立てて、上手くいった。枠もよかったけれど、流れにのって、駆け抜けられれば、距離は持ってしまうのでは?と妄察してみた。

デンコウアンジュは、陣営が小回りで、早めに仕掛けた福島牝馬のことを引き合いに出して、しきりに「今回タメが効くか」と心配していた。それをフリと見立てて、上手くいった。道悪で、先頭の馬が直線で中に出す競馬になって、外枠の馬が大外に振られる競馬になったのが好走の理由かもしれないけれど、ミッキークイーンの外から差してきたのだから、それだけが好走理由ではないだろう。馬の走る気と蛯名のタメが効いたと捉えたい。

「フって、落とす」はお笑いの基本だろうけど、競馬の場合はフって、落とすのは人気だ。で、そこから上がって(好走する)来れれば万々歳ってことだ。

あ〜今週もいいフリに出会いたいな。っていうか、もはやフリの渦に飛び込むことで頭がいっぱいだ。

オークスでフってる陣営はいるかな?

ん〜〜〜〜。
ん〜〜〜〜。
ん〜〜〜〜。

見つからないな。
みんな心配ごとをこぼさない、頼もしいコメントばかりだ。

それはそうだ。ハレの舞台オークスを前に弱気なコメントをしてたら馬主にどう思われるか。だからこそ、心配事をこぼすということは、馬主へのコンセンサスも取れているからで、自信の裏返しとも取れるけれど、そうそうそういうコメントには出会えない。

とはいえ、フリは、週末にかけて、盛り上がっていくもんでもある。枠が決まってから新たに浮上するフリもあるかもしれない。フリに関してはじっと待つしかない。

こんなにフリの渦に飛び込みたがっているのに、渦が見つからず(あるのかもしれないけれど、自分には見つけられず)途方にくれるしかないなんて!

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3強の渦
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どうやら今年のオークスは3強になりそうだ。予想オッズでもそれがよくわかる。

リスグラシュー   3.0
ソウルスターリング 3.2
アドマイヤミヤビ  3.8
ーーー
フローレスマジック 9.0
レーヌミノル    12.0

3倍台に3頭がひしめいている。
こういうオークスはありそうでない。
過去10年でも、20年でもない。

1強か2強はあっても、3強はない。こういう場合はあれこれ考えずに最終的に3人気になる馬を買うのも一つの手だ。手というか人気が引き出された馬を買うのが好みだ。今のままならアドマイヤミヤビということになる。

ただオッズテクニカル的視点では、この3強は緊迫感のある3強であることもよくわかる。たとえばオークスの項目には、1人気は「単1倍台で信用、2倍台でだいたい馬券圏内で信用」でき、2人気は「単4倍より人気ならば馬券圏内でだいたい信用」でき、3人気が来る時は「1、2人気もいっしょに来やすい」とある。

このままのオッズならば、3.0倍の1人気はナイガシロにしてよく、3倍台の2人気を大事にしようとなるし、3人気がアツいと思うなら、相手は2人気でよくなる。

ただし、1人気が2倍台に突入し、2人気が3倍台のままならば、1、2人気どちらも大事にすべしとなる。3人気がアツいと思うなら、相手は1、2人気になる。

ならば2人気中心でいい。どちらに転んでも軸にはなる。たしかにそうだ。ただ3強のサンプルがない以上は、そこはあくまでも参考文献であって、決めつけはできない。

そういえば、少し3強に似ていたのは12年のオークスだった。

ミッドサマーフェア 3.3
ヴィルシーナ    3.6
ジェンティルドンナ 5.6
ーーーーー
アイムユアーズ   7.7

今思えばジェンティルドンナの3人気は信じられないけれど、桜花賞馬なのに3人気に甘んじていた。結果はご存知の通りジェンティルドンナの圧勝だった。

1着 ジェンティルドンナ 5.6 3人気
2着 ヴィルシーナ    3.6 2人気
3着 アイスフォーリス  27.2 9人気

3人気のジェンティルドンナが1着して、単3倍台の2人気が2着した。馬券の軸は2人気が正解だったのかもしれないけれど、3人気もアツいこともわかる。

ソウルスターリングは藤沢和厩舎だから当然としても、リスグラシューもアドマイヤミヤビも2歳のうちにちゃんと東京競馬場を体験していて、はじめからオークスを視野に入れていたこともわかる。

しかもソウルスターリングもリスグラシューも阪神JF、チューリップ賞、桜花賞の重要3レースで崩れず走っている。アドマイヤミヤビは桜花賞を惨敗してしまったけれど、東京のクイーンCを差して勝ち、東京2000の百日草を勝っており(2000を勝ってるのは3頭ではミヤビだけ)、桜花賞を惨敗しても人気なのはよくわかる。

う〜む…ヤバイ。1頭は仕方がないと思っていたけど、2頭馬券圏内のような気がして来た。

そういえば、先々週のNHKマイルの週に「Mデムーロとルメールがいっしょに重賞に騎乗していたら7割以上の確率でどちらかが馬券圏内」と書いた。書いたその週のNHKマイルで二人の騎乗馬は馬券圏外に飛んで、赤っ恥をかいたけれど、先週は土曜はMデムーロ(京王杯SC)、日曜はルメール(ヴィクトリアマイル)がそれぞれ1着した。

オークスに当てはめると、
ソウルスターリング ルメール
アドマイヤミヤビ  Mデムーロ
となる。

やっぱり二人はナイガシロにしにくい。

う〜む…。

一応、老婆心ながら馬券圏外の理由は用意してみた。

リスグラシューは、今週東京の馬場が内伸びになったときに馬群の中から抜けてこれるか心配だ。先週は直線で馬群がバラけたけれど、内が伸びるなら直線でバラけにくい。馬群を縫うように伸びる必要性が生まれたときに対処できるかはわからない。毎回堅実に走るから関係ないかもしれないけれど。

ソウルスターリングは、結局距離が長過ぎましたってことにならないか心配だ。欧州で産駒が2400を勝っていても、日本では短距離しか勝てない種牡馬もいる。ドバウィ産駒がいい例だ(日本では1400まで)。まあ阪神JFを勝ってるのだから、関係ないかもしれないけど。

アドマイヤミヤビは、前走で走る気がなくなってないか心配だ。メイショウマンボは桜花賞10着から1着した。バウンスシャッセは皐月賞11着から3着した。ルージュバックは桜花賞9着から2着した。最近は東京で蘇るパターンも見られるから、関係ないかもしれないけど。

心配事が2つ当たれば馬券圏内は1頭だけだけど、2つ当たる自信はどんどん薄まっている。ギブ寸前だ。

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オークスの渦
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3強がしくじることは少ないとしても、1頭は4着以下もあると想定。

レーヌミノル
ミスパンテール
ヤマカツグレース

レーヌミノルは桜花賞が一世一代の走りだったのか?

稍重、展開、有力馬の凡走、いくつかの理由が重なって、レーヌミノルは桜花賞を勝ったのかもしれない。だとしたら一世一代の可能性はある(桜花賞が一世一代の走りだった馬が多い)。

しかし、ビジョンの高さが結果にコミットするならば、京王杯2歳S、クイーンCと2回も東京を使っている事実も無視できない。

良馬場がダメなわけでもない。距離不安はあるけれど、スローペースを道中7、8番手につけて、折り合えたら、3着してもおかしくない。たとえ一世一代の走りだったとしてもオークスまでは頑張って、3着する馬は過去にもいた。

本田師が今回も自信満々なのに、馬の人気がそこそこなのもいい。だからそこにもう一度乗りたくなった。

自信といえば、ミスパンテールの昆師の桜花賞時の自信はなんだったのだろう。
「勝負根性」を絶賛していた。「あの馬(ソウルスターリング)と馬体を併せるところまでいけば、この馬の根性が生きてくる」とまで語っていた。

しかし桜花賞ではソウルスターリングの後ろにいたのに直線に向いたときにはすでに勝負あった! ズルズルと後退し、16着惨敗。

それでも昆師は「能力は相当」とコメントしている。さすがに桜花賞のときの「勝負根性」に関するコメントは見当たらない。「繊細」というコメントも新たに加わってしまった。ほんの少しトーンダウンしているけれど、それでも不敵な自信は揺らいでいないように思える。

桜花賞は4人気に支持された馬が、今回は予想12人気。今一度、不敵臭を嗅いでもいい人気だ。

というわけで、本田師、昆師の自信の渦にもう一度身を投じてみたくなりつつある。そんな週の真ん中だ。あとは枠を見て、馬場を見て、検討だ。
ちなみに両師のコメントはフリには思えない。むしろノリって感じだ。人気を上げたがってるようにも思えるのに、人気は(予想の段階では)ついて来てない感じだ。

ヤマカツグレースは、展開を考えて。
先週は、典さん騎乗馬がいなかったので、展開の渦を採用できなかったけれど、そこそこの馬に典さんが騎乗して、逃げていたら、面白かったように思えた馬場だった。
オークスも先行しそうな馬はいるけれど、逃げたい馬は見当たらない。期待はもちろん逃げだけど、調教師の指示で逃げざるをえない馬が他にいたら、その番手でもいい。

オークスは毎年、560円以上の単勝を仕留めたくなるレースだけど、今年は例年にない3強の年になりそうだから、そこは封印して、3着なら…そんな馬に期待してみるつもりだ。
仮に実オッズで3人気の単勝が560円以上ついていたら、そこに飛び込みそうだ。実オッズが楽しみだ。
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コラムニストプロフィール

かしわでちょうほう
かしわでちょうほう
競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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