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勝負根性の光ったアドマイヤリード、そしてオークス

  • 2017年05月19日(金) 12時00分


◆難しい点は、アドマイヤミヤビをどう判断するか

 先週のヴィクトリアマイル、◎ミッキークイーン○ジュールポレール▲デンコウアンジュ、そしてパドックでの好ケハイ馬にミッキークイーンとアドマイヤリードの2頭を推し。3連単をボックスで買っていれば…と、後悔。

 これが競馬と言えば競馬なのですが、まさか堅実なミッキークイーンが掲示版も外してしまうとは、驚きでした。

 一方、勝利をしたアドマイヤリードは輸送もある中で体重を最小限のマイナスに留めるばかりか、ウエイト以上に体を大きく見せる好ケハイ振り。また道中はインでロスなく脚をためてのルメール騎手の騎乗振りに加え、狭い間を割っての一瞬の判断、そしてそれに馬が応えての勝負根性も光るものでした。

 また2着となったデンコウアンジュは、右回りよりも左回りの方が真っ直ぐ走れる点に加え、蛯名騎手がミッキークイーンをマークし、道を作ってもらうような形でレースを進めたベテランの騎乗振り。すべてが完璧に運んだ印象を受けました。

 さて今週はオークスとなります。

 印における難しい点は、桜花賞で惨敗をしてしまったアドマイヤミヤビをどう判断するか?でしょう。

 距離と東京コースに関しての適性が抜群な一方で、前回の桜花賞での進んでいかない姿には、馬場のせいなのか?気分的なものなのか?はたまた何か別の理由があるのか?そのハッキリとした原因がつかめないところも。

 陣営も、「馬場もあったと思うし、マイルは適性ではないところもあったし、でもそれにしても走らなさすぎで…」と。また、首を上げての格好で走っていたこともあってか、レース後はかなり疲れがでたようで一旦放牧にだしており、正直なところ、もう少し時間がほしかったようにも思えます。

 よって、担当する島助手やこの中間調教に跨る安田助手も、「7.5〜8割のデキかな…」と、愛馬のポテンシャルの高さとベスト条件での舞台に期待をしつつも慎重な様子も…。

 一方、栗東で非常に良く見え驚かされたのが、モズカッチャン。12月のデビューから1ヵ月のペースで出走をし、2月からは小倉・中山・東京と長距離輸送もあってのハードさもありながら、馬が非常にフレッシュでルンルンとした歩きと表情。G1からの逆算したローテでないことを理解しながらも、とても魅力を感じます。

 それでは皆さん、週末は競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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