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【四位洋文×藤岡佑介】第3回『皐月賞は佑介に負けたけど、ライバルとは思ってないよ(笑)』

  • 2017年05月24日(水) 18時01分
with 佑

▲スワーヴリチャードでダービーに挑む四位騎手、勝負の手応えと同馬への思いを語る


4日後に迫った日本ダービー。スワーヴリチャードで挑む四位騎手とクリンチャーで挑む佑介騎手が、『皐月賞回顧』と『ダービー展望』を繰り広げます。「皐月賞とは上位馬がガラッと変わる可能性もある」とふたりも口を揃えるほど、混戦と目されている今年のダービー。一丸で大一番に挑む“チーム・スワーヴ”が頂点を獲るのか、佑介騎手が悲願のGI制覇をダービーで叶えるのか…はたして、どんなドラマが待っているのでしょうか。(取材・構成:不破由妃子)


(前回のつづき)

「アルアインは大したもんだよ、根性があるね」


佑介 四位さん、皐月賞の前に、紙に何かを細かーく書き込んで頭のなかでシミュレーションしていましたよね?

四位 お前、そういうことをバラすなよ(苦笑)。

佑介 すみません(笑)。そんな四位さんを見ながら、何に着目してどうやってレースを組み立てているんだろう…ってすごく聞きたかったんですが、この対談のときにじっくり聞こうと思ってあえて聞かなかったんです。

四位 教えないよ、佑介。そこは教えない(笑)。

佑介 ですよね〜。でも、自分がずっと乗ってきた馬だと、考えられるパターンも多いだろうなと思って。

四位 そうだね。その馬をどこまで知っているかで全然変わってくる。もちろんテン乗りの場合も、こうしようああしようっていろいろ考えるけど、どうしてもイメージの枠を超えない。その点、ずっと乗ってきた馬だと、より実践的に考えられるから。もともと皐月賞は難しいレースになりがちでしょ? だから、前の日からずーっと考えていたんだけど、結局わけがわからなくなって、当日もう一度考え直してたところを佑介に見られたんだな。

佑介 四位さんが人前で作戦を練ったりするなんて珍しいですからね。でも、その作業をしている四位さん、楽しそうでしたよ。

with 佑

▲「四位さんが人前で作戦を練ったりするなんて珍しい。でも、四位さん楽しそうでしたよ」


四位 いや、それくらい今年の皐月賞は難しかった。

佑介 僕はペースを作る側でしたけど、レコードが出るほど速いとは思いませんでした。みんなが脚を使える感じのペースでしたよね。

四位 うん、体感的には平均ペースで、ただ前が止まらなかっただけだよね。俺のなかでは、先行集団の馬たちが思いのほか頑張ったなっていう印象。佑介の馬(クリンチャー4着)も頑張ったよな。

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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