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絶好枠が当たったサトノアーサー

  • 2017年05月25日(木) 19時00分


 先週のオークス、皆さんはいかがでしたか? わたしはヤマカツグレースが最後まで競馬に参加していなかったのは残念でしたが、アドマイヤミヤビについてはめっちゃ感激しました! 前回東京で走ったときほどの体調にはまだ戻り切っていなかったように見受けましたが、あれで、しかもあの外枠で3着ですからね。やっぱりミヤビは強い! 凄い!! と改めて実感したレースでありました。



 レース後は走りきったよ! と言わんばかりに、ちょっぴりドヤ顔だったミヤビちゃん。でも、顔を撫でるとスーッと優しい表情に変わるんですよね〜。このオフの素顔もミヤビの魅力であります。

 東京競馬場からそのままノーザンファーム天栄に放牧に出ていきましたが、その後はまもなく北海道へ移動とのこと。ゆっくり夏休みを過ごして英気を養って欲しいですね。

 秋こそ、あの末脚が光ることを期待していますよ!

そして、今週! いよいよ、日本ダービーです。毎年のことですが、このレースだけは一種独特な緊張感がありますね〜。以前、ディープインパクトで三冠を制して何年も経ったあとの池江泰郎先生が「ダービーは何度でも出たい。勝ちたい」と話していたのが印象深いです。あれだけの馬でダービーを制しても、まだ“足りない”のですよ。そんな深い深い魅力がダービーにはあるのです。

 今年、池江パパ先生のご子息である池江泰寿先生の厩舎からはダービーに3頭出走します。すごく乗りやすくて自在性のあるアルアイン、勝負根性のあるペルシアンナイトもいいのですが。やっぱりここはサトノアーサーに注目せざるを得ません。

 とにかくダービーだけに的を絞って調整されてきたアーサー。担当している田重田助手によれば、以前よりだいぶグッとハミを噛んで気合の入るシーンが多くなったようですね。

「調教でも気持ちがのりやすいので以前より抑えるのに苦労しますね」

 そのまま、抑えなければ普段の調教から時計が速くなってしまいます。性能の高さから自然と時計が出てしまいそうになるのを、なんとか競馬でピークがくるように調整するのはかなりきめ細かな作業です。
 
「それでも地道にやるしかないので。ひとまず、水曜(注:取材日)まで無事にこれてよかったです。あとは木曜の運動、金曜の調教、土曜の輸送を無事クリアさせなければなりませんね」

 と、田重田助手は責任をしっかり受け止めながらもいつもどおり明るく話していました。

 幸い、当日は晴れ予報。2月くらいから「ダービーの日に向けて、てるてる坊主つくらないと!」なんて話しながらお天気を気にしていたくらいですからね。そのくらい悪い馬場はアーサーの魅力を削いでしまう。そうなりそうになくて、本当に良かったです。

 しかも3枠6番と内目の偶数枠が当たりました。これには「絶好枠」と田重田助手もかなり喜んでいましたよ。あとはとにかく無事に。それに尽きます。

 最後に。明日26日、栗東トレセンにキタサンブラックが帰ってくるそうですよ。宝塚記念に向けてどんな体で戻ってくるのでしょうね。ワクワクします。

※キタサンブラックの写真は天皇賞(春)のレース後のものです

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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