エピファネイアの資質を端的に表すとこんな感じです。
1.ハイペースでもスローペースでもスタミナ消耗はあまり変わらない
だから、他馬のスタミナを削れる分ハイペースが良い。
2.ピッチが上がると末脚は2Fしか持たない
だから、ジワジワと4Fくらい脚を使うことが出来ない。
この2つの要素で全て説明が付くと思います。
そして、この2つの資質は、エピファネイアの気性面と大きくかかわっています。
要素「1」が成り立つのは、スローだとスピードを殺しながら走っているから。
見た目にかかっていなくても、スローだとスピードを抑えつけながら走る分、他馬よりスタミナを消耗します。
要素「2」が成り立つのは、脚を小出しに出来ないから。
仕掛けてしまうと一気に脚を使ってしまい、末脚の失速率が大きくなります。
エピファネイアは、「とにかく走りたい!」 という気持ちが先行し過ぎているのだと思います。
ですので、人間側が競走馬に溜めることを覚えさせたり、レースの流れに合わせて動こうとしたりするといった「競馬の常識」がエピファネイアには全く通用しないと思われます。
私がジャパンカップのレース後に書いた「オルフェーヴルに見えたエピファネイア」というコラムでは、こんな文章を書いていました。
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エピファネイアはオルフェーヴルほどの末脚はありませんが、代わりに先行力があります。
次走の有馬記念ではとにかく前にプレッシャーをかけつつ、破綻するかしないかのところで折り合っていただきたいと思います。
騎手にそれが出来ないのなら、昨年のルルーシュやカレンミロティックのように引っ張ってくれる馬が都合よく出走してくることを願う他ありません。
もしも控えて例年のようにペースが緩めば、また見せ場の無いエピファネイアが戻ってきてしまう可能性もあるでしょう。
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実際の有馬記念では2番手で折り合ったことに満足して例年以上のスローペースを受け入れてしまいました。
そして逃げていたヴィルシーナが失速した4コーナーで、他馬と並ぶ形になってしまったエピファネイアは早々に脚を使ってしまいました。
レース映像を見れば分かりますが、直線の入りでは後続を突き放そうとしています。
前述した要素「1」と「2」が全く活かされていません。
好きな馬。ゴールドシップ、エピファネイア、エスポワールシチー、アロマティコ、キクノストーム、ドリームノクターン、リオンディーズ、リスグラシュー2013年119%→2014年105%...
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