ダートグレード競走に魅せられて/荘司典子

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故郷で勝利なるか!? ニシケンモノノフ/北海道スプリントC

2017年06月07日(水)18時00分

注目数:4人


デビューの地で重賞制覇なるか


 6月8日(木)、門別競馬場で行われる『第21回北海道スプリントC』。1997年に創設され、札幌競馬場の1000m戦で実施。その後2008年まで札幌競馬場もしくは旭川競馬場で行われ、2009年からは門別競馬場に舞台が変わり、2010年から1200m戦となりました。

 当初からダートグレード競走として始まった短距離重賞で、第1回のメイショウモトナリをはじめ、ビーマイナカヤマ、ノボジャック、サウスヴィグラスら活躍馬を輩出。さらに13歳でホッカイドウ競馬のエトワール賞を制し重賞勝利の日本最高齢記録を持つオースミダイナーも、2000年に13歳(当時の表記)で勝利するなど、これまで数々のドラマを生み出しているレースです。

 今年の出走メンバーでの注目馬はなんと言ってもニシケンモノノフ。昨年12月の兵庫ゴールドトロフィーで、2歳時の兵庫ジュニアグランプリ以来3年1ヵ月ぶりの重賞勝利を挙げ、その後年が明けた1月の根岸S、2月のフェブラリーS、3月の黒船賞でいずれも5着。特にフェブラリーSでは1着ゴールドドリームから0.5秒差の5着と、GIでも十分に通用する走りを見せてくれました。もともとは2013年に門別競馬場でデビューしたホッカイドウ競馬出身馬。デビューから5戦目のホッカイドウ競馬の重賞・イノセントCを2歳レコードで快勝。その時以来となる門別の1200m戦。イノセントCと同じ舞台で、故郷で勝利を飾ることができるのか!? 目が離せません。

故郷で勝利を飾ることができるか、ニシケンモノノフ(写真は2016年天王山S優勝時、(C)netkeiba)


 相手筆頭はショコラブラン。前走・かきつばた記念(1400m)ではダートグレード競走初参戦で、1番人気に支持され結果は3着。1200m戦はこれまで11戦して[3-4-4-0]とすべて馬券圏内。得意の距離で重賞初制覇のチャンスです。

得意の距離で重賞初制覇のチャンス、ショコラブラン(写真は2017年京葉S優勝時、撮影:下野 雄規)


 スノードラゴンは2014年のスプリンターズSを制した芝のGIホース。昨年3着のこのレース以来、1年ぶりのダート戦に挑戦。昨年同様に59kgを背負うのは不安材料ですが、2014年には2着と好走している舞台。3回目の挑戦となる今回、6月6日に21歳で急逝した父・アドマイヤコジーンが背中を押してくれるかもしれません。

急逝した父に勝利の報告ができるか、スノードラゴン(写真は2014年ジャニュアリーS優勝時、撮影:下野 雄規)


 ゴーイングパワーはダート短距離のオープン戦の常連馬。昨年2016年6月の天保山S(阪神・OP)で1着となって以来約1年、勝ち星から遠ざかっている8歳馬。かつて2011年11月、兵庫ジュニアグランプリを制したダートグレード競走ウイナーですが、地方競馬への出走は2011年12月の全日本2歳優駿(11着)以来5年半ぶり。初めての門別競馬場でどんな走りを見せてくれるでしょうか。

 地元ホッカイドウ勢では5年連続出走となるアウヤンテプイ。2013年4着、2014年4着、2015年5着、2016年6着ですが、今回はJRA勢に昨年のダノンレジェンドのようなチャンピオンホースが不在なだけに、今まで以上の着順を狙えるかもしれません。

5年連続の出走となるアウヤンテプイ(写真は2013年道営スプリント優勝時、(C)netkeiba)


 その他、トライアルレース、キンシャサノキセキ・プレミアム(門別・1200m)を勝ったメイショウノーベル。2014年のイノセントCとサッポロクラシックCを制しているコールサインゼロ(昨年は9着)。昨年の道営記念(10着)の後、デビューの地・佐賀に戻って5戦3勝と復調しているウルトラカイザーにも上位を狙って欲しい。

 久しぶりの故郷での戦いになるニシケンモノノフ。鞍上・横山典弘騎手とのコンビで、積極的な競馬に期待したいと思います。これまで20年の歴史でJRA勢18勝、地方勢2勝と圧倒的な強さを見せている中央馬たち。今回もまた上位独占なるか!? 地方勢がどこまで食い込むことができるのか、注目したいと思います。

※次回の更新は6月13日(火)の18時。翌日に川崎競馬場で行われる「関東オークス」のコラムをお届けします!



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【ダートグレード競走とは】
中央競馬・地方競馬の交流を促進し、ダート適性のある実力馬の出走機会の拡大を図るため、全日本的な見地から体系づけられたダート交流重賞競走の総称。
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コラムニストプロフィール

荘司典子
荘司典子
埼玉県出身。フリーアナウンサー。競馬好きが高じてこの世界へ。2001年から15年間、グリーンチャンネルで「中央競馬全レース中継」のキャスターを務める。2016年度から「グリーンチャンネル地方競馬中継」のコメンテーターとして出演。さらに全国各地の競馬場のトークイベントに参加するなど、中央競馬・地方競馬の垣根を越えて活躍中。