◆典型的なアメリカ血筋とはいえ、早熟型はありえない 57キロ以上のハンデを課せられた実力馬が2頭いるが、57.5キロの
カゼノコは、ダート、芝を合わせ1600mは5戦未勝利。58キロの
ブライトラインも芝、ダートを合わせ1600mは【1-1-1-8】。ちょっと主軸にはできない。
3歳後半から4歳時にかけ、再三馬体調整の休養があってしばらくスランプだった5歳
ゴールデンバローズ(父タピット)が復活してきた。3歳時はドバイ遠征、ダート重賞で連続4着などオープンランクだったが、スランプ中に1000万下に降格。しかし、今春、鼻出血を発症しながら1000万下を完勝し、休み明けで格上がりだった前回の1600万下の立夏Sを圧勝している。
そこから連続して出走できるから、もう体調面の不安もなくなり、完全復活は近いだろう。重いハンデの2頭と異なり、こちらはダート、芝を合わせ1600m【5-2-0-3】。今回の距離はベストに近い。ハンデは55キロにとどまった。
美浦南W「55秒2-40秒2-12秒4」で2歳新馬レピアーウィット(東京5Rに出走)に見劣る追い切り平凡はいつものことで、完勝した前走時も、前々走時も似たような時計でだから心配ない。タピット(父プルピット)産駒なら、典型的なアメリカ血筋とはいえ、早熟型はありえない。シアトルスルー、ミスタープロスペクターのともに(4×5)のクロスがもたらしたスピード能力に、ファミリーは日本で知られる著名馬ではトライマイベスト、エルグランセニョールなどが並ぶ一族と同じ牝系である。
ポンポンと勝ってオープンに戻った今期以降、再躍進が可能だろう。再三上がり35秒台の切れ味を発揮しているスピード系のダート巧者に、一応格上がりなので前走比2キロ減のハンデの与えるプラスは大きい。
目下絶好調
アルタイルと、2走前に59をこなしているブライトラインが相手本線。
チャーリーブレイヴ、
ラテンロック以下は押さえにとどめたい。