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函館芝1200mで走る血統

  • 2017年06月16日(金) 19時00分


◆「Pサンデー系」は水準値の2倍近い的中率

 ベルモントSはタピット産駒が4年連続連対。過去4年で3勝。やっぱり、血統の傾向ってあるんだなぁ。と思った次第。

 このレースは、エーピーインディの母父であるセクレタリアトの能力をどれだけ引き継ぐかが重要ですね。ちなみに、勝ち馬のタップリットもセクレタリアトの血は持ちますが、すでに4代血統表の中には入ってません。(セクレタリアトは、ボクとたいして年が変わらないのに、すでにヒイおじいちゃんですらないという…)

 さて、アメリカの馬券は今週は売ってませんので、今週末に日本で買える馬券の話題に移りましょう。

 今週から函館競馬が開幕。人気薄が走りやすい条件は、函館芝1200m。この条件の人気薄を軽く検証してみましょう。(検証期間は馬場が軽くなった2015年以降)

 あたりまえの話ではありますが、函館芝1200mも、多頭数のほうが人気薄は走りやすいです。フルゲートは約4レース中3レースで7人気以下の人気薄が馬券に。15年も16年も複勝回収率は90%以上。

 また、500万条件以上の方が人気薄は走りやすいです。未勝利、新馬の人気薄は、いくら適性が噛み合っても勝ち負けできない能力の馬が人気薄の大半を占めてしまうレースもあることが影響しているのでしょう。

 人気薄で馬券になった馬を3頭以上出した種牡馬は、マツリダゴッホ、クロフネ、ダイワメジャー、ブラックタイド。馬場が軽くなった影響で「父サンデー系」の人気薄という超大雑把な傾向でも好成績。

 なかでも、1400m以下の勝利比率が高い、いわゆるスピード型のサンデー系「Pサンデー系」の複勝的中率は15%。水準値の2倍近い的中率。複勝回収率も水準値の倍近い133%。(Pサンデー系は亀谷ホームページで全レース無料公開している出馬表に掲載)

 また、Pサンデー系は全体成績(6人気以内含む)でも、前走6着以下の凡走馬は単勝回収率133%。複勝回収率も2年連続で110%以上。

 当コースで馬券になった馬のうち50%以上は、前走6着以下の父大系統サンデー系。父サンデー系の「前走6着以下凡走馬」を狙うだけでも期待値が高いコースです。

 函館SSで父がPサンデー系はキングハート、シュウジ。ジューヌエコールの父クロフネは当コースで2番目に人気薄の馬券対象を出している種牡馬で、当レースにも相性の良い種馬。母父はPサンデー系。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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