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ラジオNIKKEI賞は自動的に軸が決まるから楽チンだ。1人気が該当しないといいな。

  • 2017年06月29日(木) 12時00分
先週のキタサンブラックの全力投球は3番だった。
3番とは「いつもと違う雰囲気を察した武豊がいつもより仕掛けを遅らせる全力投球」という個人的見立のこと。
レースでは、行きたくても行けない、仕掛けたくても仕掛けられないようにも見えた。本当のところはわからないけれど、いつものキタサンブラックではなかったのは確かだろう。

サトノクラウンを絶妙に操ったMデムーロの上手さは否定しないけれど、ここ数戦は、ライバルにキタサンブラックをつつくようなスキを与えていなかった。キタサンブラックの良さを引き出そうにも引き出せなかった、つまり、大阪杯を自力で仕掛けて好時計勝ちし、天皇賞春も自力で仕掛けてスーパーレコード勝ちした反動があったと捉えていいのではないか。

それでもキタサンブラックは2番(いつも通りにちょっと早い仕掛けをするも、疲れが残っていて、いつもより早めに脚が上がってしまう全力投球)で踏ん張ると思っていたので、最後の直線での走りは少しショッキングだった。

サトノクラウンはここを勝ったら大物食いと決定していいと記して、ちゃんと勝ったからミスター大物食いでいいし、ゴールドアクターは横山の典さんの演技指導のもと、助演男優賞な走りを見せた。

妄察どおりだ。でも馬券はスルリと抜けていった。

前記したように2番を選択したので、キタサンブラックを絡めた3連系の馬券しか買わなかったからだ。この春はフリとオチ、フリとスカシで、凌いできた自分だけど、最後の最後に「全力投球」というどでかいフリの見極めが上手くいかなかった。

今週は枠と人気がわかれば、簡単に当たるラジオNIKKEI賞がある。フリだのなんだの考えないで、サササっと当てたいものだ。たとえ、該当馬が1人気だったとしても、四の五の言わずに黙って従うつもりだ。ちなみに現在3年連続で1人気が該当中だ。

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ラジオNIKKEI賞は今年も内ピッタリの隊列が読めれば、だいたい当るんじゃないか。
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これは去年や一昨年のコラムのタイトルだ。でももっと簡単にできる。

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ラジオNIKKEI賞は、単勝10倍未満で一番内にいる馬を軸にすれば、超だいたい当たる。
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隊列とか言ったほうが玄人っぽさが出てカッコイイかなと思って、ここ数年使っているけど、結局馬券を買う時は枠と人気を見て選んでるから、そっちをフロントにしたほうがわかりやすい。

この傾向は、前々からあったけれど、4年前に開幕週に移ってから、より強まった感じだ。
福島の芝1800は坂を上がるようにスタートして、すぐに1角だから、内が有利だ。ましてや開幕週でさらにその傾向は強まる。しかも最後の直線の入りではけっこう馬群が広がるから、内の後方にいても詰まることは少ない。だから実力馬が内をピッタリ追走したら、好走しやすい。

以下は、開幕週に移った過去4年の単勝10倍未満の馬の成績。最内の人気馬が馬券になってることがよくわかる。

13年
単勝10倍未満の馬は5頭
1人気3.7 ガイヤースヴェルト 7枠13番
2人気5.0 インプロヴァイズ  8枠15番
3人気6.2 フラムドグロワール 4枠7番
4人気7.7 ミエノワンダー   6枠12番
5人気8.2 アドマイヤドバイ  2枠3番 ←最内枠3着!

一番内枠のアドマイヤドバイが3着した。
しかも1〜4人気は全部馬券圏外で、2番目に内のフラムドグロワールの4着が最高着順だった。

14年
単勝10倍未満の馬は5頭
1人気3.0 クラリティシチー 2枠4番 ←最内枠2着
2人気5.7 ピオネロ     7枠13番
3人気6.7 ラリングクライ  6枠11番
4人気7.0 ショウナンワダチ 4枠7番
5人気9.8 ウインマーレライ 5枠9番 ←1着

一番内枠のクラリティシチーが2着。まあ1人気だから当然と思うかもしれないけれど、外枠の人気馬が馬券になってないこともよくわかる。

15年
単勝10倍未満の馬は4頭
1人気2.8 アンビシャス 2枠3番 ←最内枠1着
2人気5.0 レアリスタ  3枠5番
3人気7.5 ロジチャリス 8枠16番
4人気9.8 ミュゼゴースト6枠12番 ←2着

1番人気が内枠に入ったら、しょうがないと思うしかない。8枠16番のロジチャリスは4着だった。

16年
単勝10倍未満の馬は4頭
1人気4.0 ゼーヴィント   1枠1番 ←最内枠1着
2人気4.1 ブラックスピネル 8枠16番
3人気7.7 アップクォーク  2枠3番
4人気9.4 ロードヴァンドール6枠12番

またしても最内は1人気! 内有利が浸透しているからどうしようもないか? でも2人気のブラックスピネルは8枠16番で5着に負けた。外枠(7・8枠)の人気馬が消せることでよしとしよう。

予想オッズでシミュレーションしてみると、こうなる。

単勝10倍未満の馬は予想では4頭
1人気 サトノクロニクル
2人気 クリアザトラック
3人気 ライジングリーズン
4人気 マイネルスフェーン

上記の4頭の中で一番内の枠に入った馬が3着以内に走る。

もしくは、上記人気馬が7枠、8枠に入ったら、消せる。

去年5人気のアーバンキッドが8枠15番で3着してるけど、単勝10倍未満の馬ではなかった。だから気にせずに消せる。少なくとも連対圏内では消せる!

現在3年連続で1人気が該当してる。ただ今年のサトノクロニクルは人気に力がありそうだ。外枠に入っても1人気になるかもしれない。そうなると軸選びのお楽しみは増える。

一応、念のため、最内枠の隊列と着順も記しておく。

13年
最内の隊列
6番-7番-9番-3番-4番-11番
着順
9着-4着-5着-3着-2着-1着

最内の後方の馬が1・2・3着

14年
最内の隊列
6番-1番-9番-3番-2番
着順
16着-6着-1着-3着-4着

最内、3、4番手の馬が1着・3着

15年
最内の隊列
6番-12番-2番-(3番-4番-8番)※3-4-8は内1頭分を空けて、2の後ろを追走した変則最内競馬。
着順
3着-2着-8着-(1着-6着-7着)

最内・逃げ・番手の馬が3着・2着

16年
最内の隊列
11番-2番-1番-9番
着順
15着-12着-1着-16着

最内中団の馬が1着

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ラジオNIKKEI賞・注目馬
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単勝10倍未満の馬で一番内にいる馬…3連系の軸

それはそれとして、注目どころは、
ウインガナドル・エスティーム・マイネルスフェーンの岡田繁幸氏系軍団がどんな競馬をするか?
3年前の14年はウインマーレライ、ウインフェニックスの2頭出しで、最内の隊列3番手、4番手を追走して、1着・3着した。

2年前の15年はホワイトウインド、マイネルシュバリエの2頭出しで、最内の隊列はホワイトウインドだけが取れたものの8着、マイネルシュバリエは13着だった。

今年は現状3頭出し。
ウインガナドル-エスティーム---マイネルスフェーン、
もしくは
エスティーム-ウインガナドル---マイネルスフェーンの隊列か。

ウインガナドルとエスティームは逃げ、番手の競馬ができるから、多少外の枠でも最内が取れる可能性は大きい。で、2頭でレースを引っ張って、マイネルスフェーンがやって来る。もしくは、先行した2頭がマイペースで走って、どっちかが残る。

どんな枠に入るかな。
あくまでも軸は単勝10倍未満の最内枠の馬です。

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CBC賞・注目馬
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(1人気〜4人気)×(1人気〜4人気)×(なんか)

3連複ならこれで当たる。

問題は、「なんか」を(1人気〜4人気)にするか、(7人気以下)にするか。過去5年(中京改修後)では(1人気〜4人気)が2回、(7人気以下)が3回。

メイソンジュニア・アリンナ・タイムトリップの3歳勢が7人気以下になるなら、(7人気以下)を採用したいな。

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競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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