◆ハイペースの公算大だろう 2013年から初日のメインになったこのレースは、
・2013年 「33秒1-35秒4」=1分08秒5
・2014年 「33秒0-34秒8」=1分07秒8
・2015年 「33秒9-33秒6」=1分07秒5
・2016年 「34秒3-33秒9」=1分08秒2
最初の2年は明らかな前傾のハイペースで、勝ったのは後方からの「差し馬」。
ところがここ2年は逆に距離1200mにしては緩いペースになり、2年連続して、「行ったきり」の決着。ほぼ平坦に近いコースの第一週のスピード勝負なので、勝ちタイムはそう大きく変わらず、「逃げ=先行馬」が4年連続して連対しているものの、レース全体の流れのバランスにより、真逆の脚質の勝ち馬が生まれている。
力のある逃げ=先行型が主軸であるのは間違いないが、先行型有利か、差しタイプも届く厳しい流れになるのか、ペースの推測が大きなポイントになる。前半3ハロンを「33秒前後」で行けるダッシュ力のある、
ラクアミ、
ラズールリッキーが内枠を引いた。競る危険はあっても、もまれたくない「牝馬」である。これに外枠の馬(向こう正面の長いコース形態から、外枠不利ではない)が接近して追走すると、ここ2年とはちがって、差し馬が突っ込んだ13年、14年のようなハイペースの公算大だろう。
人気の中心になる4歳牝馬
ワンスインナムーン(父アドマイヤムーン)は、オープンからのクラス移動馬であり、G1高松宮記念は相手が強すぎたが、このクラスなら好位追走から抜け出しが可能。もう1頭、同じオープンからの降格馬
ウインムート(父ロージズインメイ)も先行策からの抜け出しを図ると思えるから、主軸はワンスインナムーンか、少しひねってウインムート。
この2頭のどちらかを軸に、突っ込んできそうな牝馬
アドマイヤナイト(父アドマイヤムーン。持ち時計はNO.1タイの1分07秒3がある)、同じく差す脚のある
アレスバローズ(父ディープインパクト)をうまく絡めた馬券が本線。Hペースでも残れば、これもやっぱりオープンからのクラス移動馬ラズールリッキーとしたい。穴馬は、ハイペースを味方に外から突っ込んできそうな
ニシノラッシュ(父サクラバクシンオー)。