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前回は“丸乗り”なら36万円が約3285万円になった計算

  • 2017年07月01日(土) 20時00分


 前回6月25日のWIN5は3285万5640円の大波乱決着でしたが、優勝馬5頭はいずれも「伊吹式WIN5ランキング」で名前の挙がった馬。1〜26位まで全馬をベタ買いしても3600点(≒36万円)ですから、我ながら良い見立てだったのではないかと思います。これまでにも一千万円級の“的中”はありましたし、当連載の通算回収率は改めて集計するまでもなく大幅なプラスになっているはずです。

 もっとも、実際に先週のWIN5で36万円分の“丸乗り”をした読者さんがいるかどうかは微妙なところ。コラム中で「今回は総組み合わせ数が少ない」「極端な高額配当決着は期待しない方がいい」と付け加えてしまったように、正直なところ私自身も低めの配当で決着する可能性が高いと思っていました。より少ない点数、すなわち「伊吹式WIN5ランキング」の上位馬だけで高額配当を仕留められるよう研究を続けてまいりますので、どうぞ今後にご期待ください。

 明日7月2日のWIN5は総出走頭数が70頭、総組み合わせ数が44万2368通り(土曜16時現在)。今回も総組み合わせ数はそれほど多くありませんし、極端な高額配当となる可能性はあまり高くないと見ておくべきでしょう。

◆ラジオNIKKEI賞は実績上位の差し馬が優勢

 1レース目は3歳以上1000万下の香嵐渓特別(中京10R)。3歳のアディラートあたりが注目を集めそうです。

 2レース目は3歳以上1000万下のさくらんぼ特別(福島10R)。降級してきた4歳のキョウワゼノビアらが上位人気グループを形成すると思います。

 3レース目は3歳以上オープンの巴賞(函館11R)。GIウイナーのサトノアレスが断然の1番人気になるんじゃないでしょうか。

 4レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ競走のCBC賞(中京11R)。土曜16時の時点ではメラグラーナの支持がやや抜けており、シャイニングレイが続いていました。

 5レース目は3歳GIII、ハンデキャップ競走のラジオNIKKEI賞(福島11R)。こちらは土曜16時の時点だとサトノクロニクルが人気の中心で、クリアザトラック、セダブリランテスが続く構図です。

[伊吹式WIN5ランキング 2017年07月02日版]

1位 函館11R 6.サトノアレス
2位 中京10R 16.タイセイエクレール
3位 福島10R 4.キョウワゼノビア
4位 福島11R 6.サトノクロニクル
5位 中京11R 7.シャイニングレイ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中京11R 12.アルティマブラッド
7位 中京11R 13.エイシンスパルタン
8位 福島11R 4.マイネルスフェーン
9位 福島10R 3.スビールアスール
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 中京10R 8.アディラート
11位 函館11R 7.アングライフェン
12位 中京11R 4.アクティブミノル
13位 福島11R 5.ライジングリーズン
14位 福島10R 13.レジーナフォルテ
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 中京10R 2.ケイマ
16位 函館11R 2.ダンツプリウス
17位 中京11R 14.セカンドテーブル
18位 中京11R 2.ティーハーフ
19位 福島11R 3.ニシノアップルパイ
20位 福島11R 12.クリアザトラック
21位 福島10R 10.カレン
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 福島10R 5.ウランゲル
23位 福島10R 15.ナンヨーアミーコ
24位 中京10R 10.スターカットダイヤ
25位 中京10R 1.メイショウグジョウ
26位 函館11R 3.スーパームーン
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目のCBC賞(中京11R)は5歳の馬を重視したい一戦。「“同年の高松宮記念”において6着以内となった経験があった馬」を除くと、「馬齢が4歳以下だった馬」は2012年以降[0-0-1-14]、「馬齢が6歳以上だった馬」は2012年以降[0-1-0-32]と、それぞれ苦戦しています。また「前走が“国内の平地競走”、かつ前走の4コーナー通過順が8番手以下だった馬」は2012年以降[0-1-0-28]、「枠番が1〜2枠だった馬」は2012年以降[0-0-0-16]。極端に先行力が低い馬や、極端に内寄りの枠を引いた馬は信頼できません。今年のメンバー構成なら5歳のアルティマブラッド、シャイニングレイ、6歳ながらもキャリアが浅いエイシンスパルタンあたりを高く評価すべきでしょう。

 5レース目のラジオNIKKEI賞(福島11R)は実績馬が強いレース。「“JRAの重賞かオープン特別”において5着以内となった経験がない馬」は2013年以降[0-0-1-27]と勝ち切れていませんでした。さらに「前走の4コーナー通過順が4番手以内だった馬」は2013年以降[0-1-2-24]、「“JRA、かつ2000m以上の特別”において8着以内となった経験がない馬」は2013年以降[0-1-1-35]。先行力の高さを活かしたいタイプやマイル前後のレースしか使ってこなかった馬も過信禁物だと思います。これらの条件をクリアしているのはサトノクロニクル、マイネルスフェーンの2頭だけです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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