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函館2歳ステークスに向けて(津田照之)

  • 2017年07月04日(火) 18時00分


◆今夏の函館2歳戦「レベルは高くない」

 私は6月中旬から函館に出張中。よって今回は北の地から2歳戦の近況をお伝えしたいと思う。

 今夏の函館2歳戦。ひと言で言えば「レベルは高くない」。実際、ジョッキー、厩舎関係者の口からは「今年の函館2歳ステークスは、他場で勝ち上がった馬が本気で参戦してきたら、タイトルを持っていかれるんじゃないか」との声も聞こえてくる。

 さらに言えば、我々記者も予想をする際、調教で目立った動きを見せている馬があまりにも少なく、「どの馬に印を打っていいのかわからない」というケースも多々。実際、勝ち時計が遅めのレースが多かった。

 現地で漂う空気、そして取り巻く状況は「他場デビュー組強し」に傾いているが、実際のところ、2歳戦において「栗東、美浦からの長距離輸送」というリスクは大きく、結局は函館デビュー組が勝利する確率は高いと思われる。

 ただ、どの馬が勝ったとしても、「その後の出世」という意味ではやや厳しい戦いになる可能性が低くはないことは頭に入れておきたい。

 ここまで2歳戦の近況を述べたが、この原稿を書いているのは1回開催が終えた段階。2回函館デビューの中から、2歳ステークスの勝ち馬が生まれる可能性は十分にある。

 中でも注目しているのが、2回函館初日(7月8日)、芝1200m戦でのデビューを予定しているホワイトサクセス(牝、父Stormy Atlantic、母Amazon Lily、栗東・鮫島厩舎)。かなり白味を帯びた芦毛の馬で、普段の調教段階から一際目を引く。

 管理する鮫島師によると「牧場から函館に直接入厩。以降はしっかりと調教を積み、追う毎に動きは良くなっている」とのこと。

 実際、6月29日の追い切りでは3頭併せで軽快な動きを披露。併走馬には少し遅れたが、手応え自体は相手を上回っていた。

 さらに調教に騎乗した吉田隼騎手は「長めの距離でも大丈夫でしょうけど、気性が前向きでゲートも速いから、現状は1200mの方がいいと思います」とコメント。

 馬体重は450キロほどで、ゆったりとした体付きをしているホワイトサクセス。新馬戦を勝てば、中1週で函館2歳ステークスへの出走が可能。加えて、結果を残せば「芦毛の可愛い牝馬」ということで人気も出そう。

 余談になるが、近年の鮫島厩舎の2歳馬のうち、夏の函館、札幌に入厩させる馬は後々、走ってくるケースが多い。今回入厩している他の2頭、アリュールベルン(牡、父ゴールドアリュール、母ワンサイドゲーム)、リズロン(牝、父ディープブリランテ、母ホーリーミスト)にも注目したい。

 一方、ゴールドフラッグ(牡、父ステイゴールド、母ポイントフラッグ、栗東・須貝厩舎)は2回函館2日目(7月9日)、芝1800m戦でのデビューを予定。言わずと知れたゴールドシップの全弟で、丹念に調教を積まれているが、正直、まだ調教の動きが目立っていない。後肢も甘い印象で、奥手のイメージ。使いつつ良くなるタイプか。長い目で見守っていきたい。

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