スマートフォン版へ

オープンに返り咲き、さらに高い展望をかかげていい/阿武隈S

  • 2017年07月07日(金) 18時00分


◆ここに的を絞って仕上げられてきた

 最初から登録馬が少なかったうえ、直前に人気の1頭カレンリスベットが出走を回避。わずか9頭立てになってしまった。

 馬券の妙味はない組み合わせは仕方がない。人気の中心でも主軸は4歳牝馬のワンブレスアウェイ(父ステイゴールド)。

 オープンから降格になるこの牝馬、福島→新潟シリーズには1600万条件の距離「1800m」はこのひと鞍しか組まれていないから、ここに的を絞って仕上げられてきた。頭数が揃わないだろうことは陣営の読み通りだったが、ここまでメンバーに恵まれての少頭数9頭立ては、陣営にとっても望外だろう。

 オープンからの降級は、1頭だけ。他の8頭は、1600万下での最近3戦に限ると連対した記録があるのは8歳オコレマルーナだけ。サトノスティングは3走前に勝っているが、それは1000万特別である。

 ハンデは55.5キロの背負い頭となったが、快勝した前回の1600万特別からわずか0.5キロ増であり不利はない。

 昨年の春5月以降、【3-4-0-0】と7戦連続して連対中だが、それはすべて目下絶好調=戸崎圭太騎手(ここ2週の計12勝でリーディングトップに浮上)とのコンビである。

 母ストレイキャット(父ストームキャット)の1歳下の半弟は、2004年の年度代表馬ゼンノロブロイ(父サンデーサイレンス)。ゼンノロブロイは4歳秋に「天皇賞・秋→ジャパンC→有馬記念」を3連勝の快挙を達成したことで知られるが、ワンブレスアウェイも7戦連続の連対を続けて、いよいよ本物になって当然の4歳後半である。すぐオープンに返り咲き、さらに高い展望をかかげていい時期になったともいえる。

 上昇の余地のあるサトノスティング本線に、サンライズタイセイザトゥルーエアーペンタトニック、…以下の順だが、3連単で少々か。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング