スマートフォン版へ

操縦性の高さを示したセダブリランテス、そして今週

  • 2017年07月07日(金) 12時00分


◆小回りコースを考慮した石川騎手の好判断

 福島開催が始まり、私も先週末から福島へいってきました。

 昨年と変わらない景色&地元の方々のお顔や雰囲気にホッとすると共に、去年の夏からの1年間を無事に過ごし、今年も夏を迎えられたのだなぁ…と感謝の思いも。

 そして先週のコラムでも書きましたが、福島からの帰りの新幹線では、毎年恒例の井崎先生とのトーク&お酒タイム。

 今回は、「名馬の影に名厩務員あり」の話に始まり、ついつい番組スタッフも交えての途中下車となってしまいました…。

 しかしながら騎手時代も感じたことですが、こういった夏競馬でこそ、普段お仕事を共にする方々との距離がグッと近くなる時。

 小倉や福島、新潟と滞在をした昔を懐かしく思うと同時に、通い競馬が多くなりつつある現状は、若い人々にとって成長の場が失われつつあるように感じ、なんだがもったいなさを感じています。

 さて先週の競馬で印象に残ったことと言えば、福島ラジオNIKKEI賞でしょう。

 石川騎手にとっては初重賞制覇となり、セダブリランテスは3連勝。

 予想ではセダブリランテスを本命にしたものの、レース前はキャリアの浅さと休み明け2戦目ということで、テンションや体の面がどうでるのか?気になるところもありましたが、1・2戦目同様の落ち着き払ってのパドックでの姿には、たくましさを感じるものでした。

 またレース振りも鞍上の石川騎手が小回りの福島コースを考慮しての好判断に加え、馬もそれにスッと対応できる点と操縦性の高さには、今後が楽しみとなるものでした。

 それにしても3歳のハンデ戦というのは、斤量を背負う側にとっては、レース後の騎手コメントを見ても毎年、複雑なものがある印象をうけます。

 しかもクラシックを目指した延長線上における1戦ともなると、賞金を加算できれば救われる面もありますが、そうでないと逆に秋に向けて尾をひいてしまうレースにもなってしまうだけに、改めて難しいレースという印象を個人的には受けました。

 さぁそして今週も福島の重賞・七夕賞はハンデ戦。ポイントとしては、マルターズアポジーが57.5キロ。鮮やかな逃げ切りとなった福島記念は54キロで2着のゼーヴィントは55キロ。そして今回は初めての斤量57キロを背負っての休み明け。よって、どれかがつけいる隙があるようにも感じるだけに、枠が発表されてから、もう少し考えようと思います。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング