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なぜか早生まれの馬が異様に強い!/七夕賞

  • 2017年07月07日(金) 18時00分


◆4月生まれの馬でさえ「消し」で勝負したくなる

井崎 先週のラジオNIKKEI賞、人気薄だった2着と3着は残してるのに、2番人気のセダブリランテスがヌケとは……悔しいねえ。コレは獲れてもおかしくない馬券だったよな。

須田 セダブリランテス、いちばん最初の消去ネタでバッサリ消してましたけどね(笑)。そういえば井崎センセイって、なぜか人気馬がヌケるパターンが多いような……。

井崎 いやいやどっちもよくヌケる……って、なに言わせるんだよ! しかし、勝ち馬はこれで3戦3勝、無敗の重賞ウイナーか。秋が楽しみになる1頭が出てきたねえ。

須田 ディープブリランテ産駒、初の重賞勝ちでもありますからね。さて、センセイの下半期「初」白星はいつになりますやら。今週の七夕賞で決めていただけると安心ですが。

井崎 いつもながら難しいよなあ。おそらくゼーヴィントが人気の中心だろうけど、1月以来の長期休養明けで、いきなり全開とはいかないだろうし。波乱の目もあるよな。

須田 12頭と少頭数ですが、そうそう順当には決まらないでしょうし。センセイの場合、悩んだあげくに「枠連7-7で勝負!」とか言い出してもおかしくないですな(笑)。

井崎 しかも七夕賞の枠連7-7、毎年のように売れるんだよね。さすがにそんな手には出ないけど、最後に面白い消去ネタが見つかったので、少々方針を転換したんだ。

須田 なんか最後に、古馬のレースとは思えない消去ネタが……。コレは要するに、早生まれの馬が強いってことですかね。2歳戦やクラシックならまだしも、七夕賞で!

井崎 だって、本当にそうなんだから仕方ないだろ(笑)。4月生まれの馬でさえ「消し」で勝負したくなるくらい、早生まれの馬ばっかり来てる。理由はわからないけどな。

須田 え〜っと……1〜3月生まれが[8-8-5-51]で複勝率29.2%で、それ以外が[1-1-5-64]で複勝率9.9%。3着に関しては互角ですが、連対馬は確かにかなり偏っていますな。

井崎 面白いだろ? それに、「7番」のタツゴウゲキと「7枠」のマルターズアポジーが、ちゃんと残っているのも今回のミソだな(笑)。意外にイケそうだと思ってるんだが。

須田 センセイがこのコラムで取りあげた「単なる偏り系のデータ」は、そのほとんどがアッサリ終了しますからねえ。今回も同じパターンな気がしてなりませんよ……。

☆07番タツゴウゲキ
☆09番マルターズアポジー
☆11番マイネルフロスト
☆12番ソールインパクト

・7歳以上の関東馬
※福島過去9回[0-0-0-26]
●2016年該当馬→マイネルラクリマ(4着)、クリールカイザー(5着)、ステラウインド(15着)、ナカヤマナイト(16着)
○2017年該当馬→バーディーイーグル

・前走10番人気以下だった、ハンデ54キロ以下の牡馬
※福島過去9回[0-0-1-31]
●2016年該当馬→メイショウカンパク(14着)
○2017年該当馬→パドルウィール、フェイマスエンド、バーディーイーグル、ウインインスパイア

・生まれ月が「5月以降」である馬
※福島過去9回[0-0-1-30]
●2016年該当馬→クリールカイザー(5着)、マーティンボロ(6着)、バーディーイーグル(7着)、ヤマニンボワラクテ(10着)、マジェスティハーツ(12着)、メイショウカンパク(14着)
○2017年該当馬→スズカデヴィアス、フェルメッツァ、バーディーイーグル、ヴォージュ、ゼーヴィント

2016年残った馬→アルバートドック、ダコール、オリオンザジャパン、ルミナスウォリアー、シャイニープリンス、メイショウナルト、ウインリバティ

【2016年結果】
1着:アルバートドック(○)
2着:ダコール(○)
3着:オリオンザジャパン(○)

2017年下半期[星取り表]:●

1975年から新聞、雑誌などにユニークな競馬エッセイを発表。1983年からフジテレビの競馬中継にレギュラー解説者しても活躍中。須田鷹雄との掛け合いによって誕生した消去法は、もはや伝説の馬券術。巷では「1年遅れのバカ当たり」とも称される!?

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