競馬最前線/矢野吉彦

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今年のセレクトセールは大盛況!

2017年07月15日(土)12時00分

注目数:12人


◆取引額と日経平均株価の気になる関連性

 今週行われたセレクトセール。ご存知のように、史上2番目の高額取引馬が誕生したり、当歳馬17頭と1歳馬15頭が1億円以上で取引されたりと、まさに大盛況でした。

 当歳セールでの最高額5億円超えと“1億円馬”の頭数2ケタ超えは、いずれも2006年以来のこと。その時の“当歳1億円馬”は11頭でしたから、今年のセールは史上最高の活況を呈したと言っていいかもしれません。

 なんとも景気のいい話ですが、ふと気になって、過去の日経平均株価とセールの成績を見比べてみることにしました。その一覧は以下のとおりです(数字は左から、年、当歳馬最高取引額・単位=万円、“当歳1億円馬”の頭数、日経平均株価前年末大納会の終値、同・同年大発会の終値)。

1998年 19000 7  15258.74 14956.84
1999年 18000 8  13842.17 13415.89
2000年 32000 11  18934.34 19002.86
2001年 19000 4  13785.64 13691.49
2002年 33500 7  10542.62 10871.49
2003年 33000 9  8578.95  8713.33
2004年 49000 8  10676.64 10825.17
2005年 21000 7  11488.76 11517.75
2006年 60000 11  16111.43 16361.54
2007年 30000 9  17225.83 17353.67
2008年 22000 6  15307.78 14691.41
2009年 16500 3  8859.56  9043.12
2010年 11200 2  10707.51 10654.79
2011年 25000 3  10228.92 10398.10
2012年 25000 5  8455.34  8560.11
2013年 24000 5  10395.18 10688.11
2014年 25000 6  16291.31 15908.88
2015年 18000 7  17450.77 17408.71
2016年 28000 9  19033.71 18450.98
2017年 58000 17  19114.37 19594.16

 いくらか強引ですが、株価が下がると、その後のセール最高額や“1億円馬”の数字が下がり、株価が上向きになると、セールの数字もよくなっています。

 特徴的なのは2000年や04、06年。前年より大幅に株価が上がったときは、最高額が一気に跳ね上がったり、“1億円馬”の数が2ケタに乗ったりしました。

 とはいえ、14年は株価が前年より5000円以上も上がっているのに、セールの成績は“横ばい”ですよね。でもよく見ると、このときは、前年の大納会の終値よりも同年の大発会の終値のほうが安くなっています。

 逆に今年は、それが470円以上も高くなりました。ここ20年でこんな年は初めて。14年と今年では“ムード”がまるで違う、ということでしょう。

 なんて考えていたら、とても気になるデータを発見しちゃいました。セールの成績が飛び抜けてよくなると、それから2年後の年末には株価が大幅に下がっているんです(00年→02年末、06年→08年末)。ということは・・・?(2年後をピークに、日本の世帯数が減少を始める“2019年問題”というのもあるそうで)
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コラムニストプロフィール

矢野吉彦
矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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