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近走ダート経験馬が走る函館芝

  • 2017年07月21日(金) 19時00分


◆小回り平坦コースの影響も大きい

 今の函館芝は「前走ダート経験馬」の期待値が高い状況。先週もペイシャゲランが14人気の人気薄で3着に激走するなど、単純に「前走ダートに出ていた馬」を買うだけでもプラス収支に。

 函館芝でダート指向の馬が走るのは、路盤の性質がいわゆるパワー寄りであることも影響はしているのでしょうが「小回り平坦コース」というコース形態の影響も大きいはず。

 ダートの本場アメリカの血統が「平坦、小回り」で加速し続ける能力によって淘汰が行われていることにも深いつながりがあるのではないでしょうか。

 たとえばダート短距離での勝ち星比率も多いクロフネの産駒は函館芝1200mでは馬場状態問わず走ります。実際、同産駒のジューヌエコールは高速馬場でもレコードで勝ちました。函館芝1200mの「路盤適性」よりも「スピードの乗せ方」がクロフネ産駒に合うからこその結果です。

 なお、今開催の函館芝レースで、父か母父「ロベルト系」か「(サンデーも含む)ヘイロー系」で前走ダートに出走していた馬は、複勝的中率18%。回収率119%。(なお、亀谷ホームページでは父、母父系統を無料公開しているので興味のある方は)

 該当馬の1レースあたりの平均出走頭数は2頭。いずれかの該当馬が馬券にからむ確率は33%

 もっとも、2週前の函館芝は該当馬が全滅でしたが…これは「運」もありましたね。アタマ差で4着の馬などもいましたので。

 先週の函館芝でも該当馬で単勝98倍のスマイルプリティを某ホームページで推奨するも僅差の5着。

「この5着は運が悪かっただけで、狙いは間違ってない」と信じた人は翌日に幸運が訪れました。ボクも懲りずに翌日も単勝160倍のペイシャゲランを同ホームページで推奨したら、今度は運良く3着。これも4着馬とは僅差でしたから、運が良かったのもありますが。でも、もっと運がよければ100万馬券もありえたんですけれど。

 また、函館ぐらいの売上規模で人気薄を狙う場合は、めぐり合わせによるオッズの運も重要になってきますね。

 たとえば、土曜のスマイルプリティが運良く走り、日曜のペイシャゲランも運良く走った場合。この手法で利益を上げたプレイヤーの購入比率は、もう少し上がるでしょう。すると、次に似たようなパターンで出走する馬のオッズは下がります。

 と、オッズを気にするなら、その話自体をここで書くこと自体がおかしい気もしますが、他のネタに書き換えるのも大変なので(笑)

 参考までに函館2歳ステークスで、前走中央のダートに出走していた馬はガウラミディとモルトアレグロの2頭。

 ガウラミディは母父が当レースに好相性のサクラバクシンオーで父もロベルト系。

 モルトアレグロの父スパイツタウンは2、3歳限定戦の芝マイル以下は期待値が高い血統。同父で同厩舎のリエノテソーロはNHKマイルC2着。ただ、初芝の馬は血統を気にする人も多いでしょうから、リエノテソーロの実績が過剰評価されるような気もします。やっぱり、近走ダート出走馬は、平場で注目でしょうか。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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