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まだまだ直千はベタに行くべき

  • 2017年07月28日(金) 19時00分


◆「外枠はおいしくない」と決めつけるのも「現状は」早計

 新潟直千で行われるアイビスSDは、ナスルーラ系のスピードと米国的なダッシュ力が重要。

 昨年、一昨年と当レースを連覇したベルカントは父がサクラバクシンオー。母父がボストンハーバー。どちらもナスルーラ系。1200m以下適性の高いダッシュ力勝負に強い種牡馬。

 また、クロフネ、ヨハネスブルグ、ファルブラヴの産駒も複数馬券に。3頭に共通するのは父系がノーザンダンサー系であること。1200m以下適性の高い産駒も出やすく1200m重賞勝ち馬も出していること。そして、ナスルーラ系のボールドルーラーの影響を引き継いだ種馬です。

 そして新潟1000mは枠順も大事な要素。亀谷ホームページで公開している「推定人気順位」は当日の全レースのオッズ(人気順位)を90%以上の確率で的中させ続けています。

 が、新潟芝1000mは7、8枠というだけの理由で大幅に人気になる(オッズが下がる)傾向は顕著になっています。実際、オッズに多大な影響を与える競馬専門紙の印も新潟直千は、枠順発表を待ってから印を打ってますし。

 しかし期待値的思考にありがちな「外枠はおいしくない」と決めつけるのも「現状は」早計。「外枠によって低下(売れる)するオッズ」以上に「外枠の的中率の方が高い」からです。ようするに「外枠だから」という理由で、現状は買うべき。

 レジーナフォルテは父がアメリカのスプリント血統。日本でも産駒が芝のスプリント重賞を優勝。母父はベルカントと同じボストンハーバー。いわゆる「過剰人気」と一部では評価されそうな馬ですが、そう言われて嫌う人がたくさんいたら嬉しいタイプ…のはず。さすがに単勝2倍ほどに人気にはならないでしょう。

 フィドゥーシアの父メダグリアドーロはサドラーズウェルズ系の種牡馬ですが、タイプとしてはクロフネやロゴタイプに近い種牡馬。ようはダート適性、短距離適性の高いタイプのノーザンダンサー系種牡馬。実際、産駒はスプリント王国のオーストラリアでスーパー1200G1(ゴールデンスリッパー)を優勝。母はスプリントG1馬のビリーヴ。実際、1000mを楽勝しているわけですから、改めて血統を書く意味はほとんどないのですが、メダグリアドーロについて書く機会も、あまりないのでせっかくですから。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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