◆スピードの「持続距離」が重要なカギに 関屋記念は例年、時計の出る決着。昨年の勝ち馬のタイムも1分31秒8。
時計が出るので1200mに対応するような速い血はもちろん大事なのですが、加えて重要なのはスピードの「持続距離」。
直線が長い新潟コース。上がりタイムも速いのですが、直線だけのスピードで後方から差し切るような競馬をする馬は不利になりやすいのも関屋記念の傾向。
たとえば、昨年の勝ち馬、ヤングマンパワーは父がスプリント王国豪州の名血スニッツェル。母スナップショットはダート中距離を逃げる競馬で押し切る持久力が武器の馬。
昨年の2着ダノンリバティの母父エリシオはやはり豪州で実績を残す血統。ダノンリバティ自身もダート中距離のOP特別を先行して勝利する持久力を持った馬。
昨年の1人気はハーツクライ産駒のマジックタイム。後方から最速の上がりは使いましたが、末脚届かず3着。
3年前の勝ち馬はクラレント。父はダンスインザダーク。母系に日本の高速スプリントの名血プリンスリーギフト。自身は1800m重賞、毎日王冠でエイシンフラッシュ、ジャスタウェイ相手に0.1秒差の3着に逃げ粘った持久力を持った馬。
1800m以上でも逃げて粘れるタフな持久力も重要なレース。
1200mも1800mも強い馬は、芝1600mで後方から差す競馬は苦手なタイプも多いです。つまりマイルで瞬発力を活かすタイプではなく、スピードの持続性が強化された馬に相性が良いのが関屋記念の例年の傾向。もちろん高速決着には違いないですから、1200mに対応するようなスピードの血も欲しいです。
ダノンプラチナは父ディープインパクト。母父アンブライドルズソング。同じ組み合わせの配合で同厩舎の管理馬にスプリンターのサイレントソニック。
同配合のディープ産駒はディープ産駒の中でもスプリント指向強い血統馬。自身の戦歴に1800m重賞のスプリングSで早めの競馬で3着の実績も。
マイネルハニーは父のマツリダゴッホがボールドルーラー系の影響を受けた持続力タイプ。祖母がスプリンターのハスキーハニー。
ヤングマンパワー、ダノンリバティと昨年の1、2着馬は今年も出走。ダノンリバティはすでに当コースで2回連対してる巧者。先に書いたように、タフな1800mを先行して押し切れる能力が活きるコースであることを示す典型的な馬。
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