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成長した今ならクラス脱出のチャンス/TVQ杯

  • 2017年08月18日(金) 18時00分


◆この馬とすれば明らかに有利なハンデ

 新潟の「日本海S」は例によって少頭数で馬券の魅力はきわめて乏しいので、パス。

 小倉の「TVQ杯」は、逆にほとんど各馬に差がないハンデ戦。除外馬が6頭もいたフルゲート16頭立て。人気が集中する組み合わせではなく、どこから入っても好配当になるだろう。今季の2着、2着を中心に、この1000万条件のダート戦に【0-3-4-5】の成績を残す5歳牝馬ビスカリア(父ヴァーミリアン)から入り、伏兵に流したい。

 ふつうはこういう詰めの甘いタイプで人気になるのは、お客さんになるケースが多いが、タフなヴァーミリアン(父エルコンドルパサー。8歳までダートのエース格で、フェブラリーSなどG1格9勝を中心に34戦15勝)の産駒らしく、まず崩れなくなった。

 3歳時は420〜430キロ台だった馬体が、5歳の今期は470キロ台にたくましくなり、これでクラス突破がかなえば、父と同じように交流レースに挑戦できそうなところまで成長してきたから、この1000万下で入着を目ざしているほど志が低いわけではない。

 この夏は55キロで「2、2着」と絶好調なところに、牡馬の安定株が出走してきたから、この馬とすれば明らかに有利な「54キロ」で出走が可能になった。クラス脱出の絶好のチャンスだろう。追い比べになっても、ここ4戦中3戦はメンバー中NO.1の上がりを示しているから見劣ることはない。

 もまれない外を引いたMデムーロのシーリーヴェール(父マンハッタンカフェ)と、人気はないが、ただ1頭1600万から移動してきた4歳ヴェゼール(父パイロ)が相手本線。大穴はひさしぶりに動きが良くなったサンライズワールドの台頭。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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