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人気馬は危険?穴党にもチャンスがありそうな新潟2歳S

  • 2017年08月25日(金) 18時00分


◆好走パターンに該当しない馬が人気になりそう

 新潟2歳Sで良いパターンは、「前走も1600m」「前走で逃げておらず、できれば差し」「大きすぎない馬」といったもの。しかし今回は該当しない馬も人気になりそうで、そのぶん穴党にもチャンスがあるのではと思う。

 フロンティアは負かした馬がオープン2着ということで評価されているようだが、前述したように逃げ切り勝ちからここというのは良くないパターン。前走は稍重でスローの逃げ、今回は全く違う競馬になりそう。個人的にはやや懐疑的というか、おいしい馬ではないと思う。

 ムスコローソは控えて勝ってきたし、0.8秒という着差は価値がある。上がり勝負にも対応できそうだ。気になる要素というと、このレースで意外と苦戦している大型馬という点くらい。いかにうまく立ち回れるか。

 テンクウは去年3着だったイブキの半弟。前走も同距離という点と、レース間隔が開いている点はプラス。前走好位から抜け出して勝った馬だけに、もっと位置取りを下げての差しができるかどうかだろう。

 プレトリアは前走が豪快な追い込み。このレースは差し・追い込みの練習をしてきて損になることはない。今回も最後に前が止まる展開になれば、同様の豪脚が見られるかもしれない。

 オーデットエールは前走芝1600m、前走差しとこのレースに合うタイプ。今回産駒が出走している種牡馬どうしの比較だとハーツクライのコース適性も相対的に上位だ。プラス要素が大きく、魅力的な1頭だと思う。

 未勝利組にはコーディエライトダンツセイケイがいるが、ともに逃げて勝ってきた馬なので積極的には手を出しづらい。それよりはいっそ、人気は無いだろうがエングローサーにシルシを回してみたい。ダートっぽい血統なので時計勝負はしんどいかもしれないが、戦法が差しと決まっているのはプラスだ。

 他の2歳重賞だと新馬勝ち組どうしでは上位人気で勝ってきた馬が有利だったりするが、このレースでは前走人気順別成績にはあまり特徴が出てこない。そう考えるとシンデレラメイクあたりも、中団に控える競馬ができるタイプなので馬券的には面白い。

 オープン特別から来た2頭はともに4着からのここなのでここでは微妙。個人的には無印でよいように思っている。シルシを回すとしても3着用の△くらいだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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