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小学生の作文風「“夏休み”の思い出」

  • 2017年09月02日(土) 12時00分


◆いちばんの思い出は新潟で予想合戦をしたことです

 10週間の福島・新潟出張もあっと言う間に最終週。そして、瞬く間に8月が終わって9月になってしまいました。今回は、私の「“夏休み”の思い出(小学生の作文風)」です。

 今年の“夏休み”、ボクはとっても忙しかったです。競馬のほかに、プロ野球、高校野球埼玉大会、都市対抗野球、メジャーリーグ、テニス、バドミントン世界選手権の実況があり、ばんえい競馬のトークショーや場立ち予想会、宿題の作文(=このコラムの執筆)と自由研究(=とある新書を書くための資料収集や取材)、そして甲子園の高校野球観戦など、いろいろなものが重なったからです。

 競馬中継でいちばん思い出に残っているのは、新潟競馬場のお客さんの中で、キャプテンさんやデイリースポーツの豊島さんたちと予想合戦をしたことです。運よくいい配当になった馬券を当てられたのは楽しかったし、よかったと思います。

 中継以外では、今年は福島、新潟のほかに、函館、盛岡、大井、小倉にも行きました。大井に行ったのはばんえいの場立ち予想会があったためですが、ちょうど場内ではタイ料理フェスタをやっていました。そこで食べたガパオや、ガイヤーン(焼き鳥)とソムタム(青パパイヤのサラダ)とモチ米のセットはなかなかおいしかったです。その日はとても暑い日だったので、ほんとうはビールも飲みたかったのですが、場立ちの予想をしなくちゃいけなくてやめました(小学生はこんなこと書かない)。でも、夏の日にタイ料理フェスタというのは、すごくいいイベントだと思いました。

 自由研究では、岸和田の図書館に行って、昭和7年(1932年)5月の春木競馬を写したフィルムを見ることができました。岸和田市が保存しているものを図書館で公開しているということがわかって見に行ったのですが、場内が大勢の人たちですごく賑わっている様子や、出走馬がパドックを回り、本馬場に入場し、レースを走る様子などが、約10分間にわたっていきいきと映し出されていました。

 レースにも、ふつうの平地競走と騎乗速歩競走があったようで、その両方を見ることができました。ところどころ、カメラが走る馬を追い切れていない部分もありましたが、当時の地方競馬の様子を動く映像で見られる資料はとても少なくて貴重だと思います。これは末永く大切にしてほしいです。そういう映像を全国から探し出して1つにまとめたら、おもしろいテレビ番組ができるかもしれません。今度、誰かさんに提案してみようかな。

 もう1つ、ボクが実況したバドミントン世界選手権の女子シングルス決勝で、奥原希望選手が勝って金メダルを獲得しました。長くてきびしい試合でしたが、よくがんばっていて感動しました。奥原選手、おめでとうございます。そのすばらしい試合を見て、ボクもこれからももっとがんばらなきゃいけないと思いました。おしまい。

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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