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横山典弘騎手が2週連続栗東で追い切り、買う価値あり!/シリウスS

  • 2017年09月29日(金) 18時00分


◆USA型のダート血統らしく簡単にバテなくなった

 前走のBSN賞を勝ったトップディーヴォ(父キングカメハメハ)は、ダートのオープンクラスで通算【1-1-0-4】。BSN賞で人気のマスクゾロ(今回も人気の中心)を倒したからハンデ56キロとなったが、そのマスクゾロを筆頭に57.5キロを背負う馬が3頭もいるここではランキングはまだ下。

 ただ、ブリンカーを装着してから、1600万下の京都ダート1800mを1分48秒8で勝ち、BSN賞ではマスクゾロに勝って4戦2勝。もまれると苦しいが、時計の出るコンディションでうまく流れに乗って好位追走になると、典型的なUSA型のダート血統らしく簡単にバテなくなった。幸い、1コーナーまでの距離がある阪神ダート2000mで外枠。飛ばす逃げ馬は見当たらず、すんなり流れに乗れそうである。

 前回の横山典弘騎手はテン乗りだったが、この中間、スプリンターズSに出走するシュウジの調教をつけるために2週連続して栗東に遠征し、このトップディーヴォにも2週連続またがっている。先週の21日、同じ古馬オープンのヒルノデイバローと併せ6F78秒3-63秒7-13秒4でびっしり追い切った際も横山騎手だった。まだまだこれからパワーアップする可能性がある。ダート1900mに【0-2-0-1】があるから距離延長は大丈夫。

 牝系ファミリーは、3代母シャレット(父チーフズクラウン)の半兄にセントジョヴァイト(父プレザントコロニー)がいる。セントジョヴァイトは、1992年の愛ダービーで、英ダービー馬ドクターデヴィアスを12馬身も引きちぎり、2分25秒60という驚異的なコースレコードで勝っている。そのあとのキングジョージも6馬身差の独走だった。これはリボー系だからということもあり、ファミリーの優秀性とは結びつかないが、その半兄で1988年のジャパンCに来たUSAのセーラムドライブも、当時の富士Sを楽勝している。

 前回、ハンデ2キロ差のマスクゾロに勝ち、今回も1.5キロ軽い56キロ。人気は大きく異なるが、枠順と展開、鞍上を考えれば、買う価値ありだろう。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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