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ニジンスキー、マイル指向の新路盤

  • 2017年09月29日(金) 19時00分


◆今年も懲りずに狙ってみる価値はある

 2015年から現在の路盤で行われるようになったスプリンターズSは、サンデーサイレンスとニジンスキーの血を両方持つ馬が走りやすい傾向になりました。

 一昨年は1着ストレイトガール、2着サクラゴスペル、3着ウキヨノカゼがともに父大系統サンデー系。そして3頭ともニジンスキー系の血も持つ馬。

 昨年も9番人気の人気薄ながら3着に走ったソルヴェイグは母にニジンスキーの血を持つ馬で父がサンデー系のダイワメジャー。

 レッツゴードンキは母父がサンデー系のマーベラスサンデー。母系にニジンスキーの血も持つ馬。

 ダンスディレクターは母父がサンデーサイレンス。母系にニジンスキーの血を持つ馬。

 レッツゴードンキとダンスディレクターは昨年も出走したわけですが、血統がハマれば必ず走るわけでもないですからね。

 ただ、血統が向いている馬は有利でもあるわけですから、今年も懲りずに狙ってみる価値はあると思ってます。

 また、一昨年の勝ち馬ストレイトガール、昨年の2着馬ミッキーアイルはともにマイルG1勝ち馬。

 昨年の勝ち馬レッドファルクスがその後安田記念で3着に走ったのは個人的には驚きました。それだけ、新路盤で行われるスプリンターズSはマイルG1で勝ち負けできるスタミナといいますか、マイルでもスピードで押し切れる能力が重要なのでしょう。

 なお、近2年は芝1400m重賞の実績馬も走りやすい傾向に。

 一昨年の1〜3着馬は芝1400m以上の重賞勝利実績馬。昨年2着のミッキーアイル、3着ソルヴェイグも芝1400m以上での勝利実績馬。

 今年の出走予定馬でマイルG1・3着以内実績馬は、レッツゴードンキ、レッドファルクス、モンドキャンノ。ちなみに、ブリザードは香港クラシックマイル(香港G1)で3着実績馬。

 ところで、今週は凱旋門賞。昨年は1〜3着がガリレオ産駒。ベルモントSもタピット産駒が過去4年で3勝するなど、どの国もブラッドバイアス(血統が偏る)現象は存在するんですねー。

 そしてレースによって偏る血統が変わるのは「要求される能力の方向性が一定ではない」から。だと、改めて思う次第。

 とはいえ、去年はロンシャンでは優勢だったデインヒル系を狙ったら、サドラー系のガリレオ産駒が1〜3着独占。さすがにベルモントSは、例年の傾向通りだったので3連単も当たりましたが、必ずしも毎年同じ傾向とは限らないんですよね。あたりまえですけど。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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