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騎乗パターンと人気に着目せよ!/毎日王冠

  • 2017年10月04日(水) 18時00分

■毎日王冠(G2・東京芝1800m)フルゲート18頭/登録12頭


【特注データ】〜レースデータより〜



 数あるG2のなかでも、とくに「格」が高いレースとして知られる毎日王冠。それだけに、G1同様に鞍上の乗り替わりは大幅マイナス──と思ってしまいがちだが、実際はまったくそんなことはない。それどころか、毎日王冠での乗り替わりはかなり「買い」なのである。

 単純な比較においても、継続騎乗が連対率11.7%、複勝率21.7%であるのに対して、乗り替わりは同18.8%、24.6%と勝ち越し。回収率に至ってはダブル〜トリプルスコアで、乗り替わり組が圧勝している。本番ではなく、先々を見据えた前哨戦であるここでは、乗り替わりを懸念する必要はないのだ。

 人気別で見ると、継続騎乗組は1番人気[4-1-1-1]を筆頭に、人気サイドで強いのが特徴。しかし、4番人気以下での連対例は1回だけで、人気薄では買いづらい。逆に、4番人気以下で強いのが乗り替わり組で、4〜12番人気のトータル[5-5-4-33]で複勝率29.8%、複勝回収率176%と超優秀。つまり、継続騎乗組は人気サイドで、乗り替わり組は人気薄で狙うのが望ましいといえる。

 ちなみに乗り替わり組では、前走で中央G1&G2に出走していた馬がとくに狙い目。現在の想定では、グレーターロンドンマカヒキリアルスティールの3頭が、これに該当してきそうだ。しかも、いずれも中穴人気になりそうで、なおさら好走パターン通りである。継続騎乗組では、ソウルスターリングサトノアラジンがプラス評価の対象となりそうだ。

【コース総論】東京芝1800m Aコース使用

・コースの要所!

★1番人気の信頼度が高いコース。全体的に人気サイドが強い傾向。
★信頼度は「内>中>外」だが、人気差を考えると優秀なのは中枠。
★先行勢と中団待機組の成績が拮抗。かなり差し優勢と考えるべき。





 2コーナー近くのポケットから斜めにバックストレッチへと進入するという、やや特殊なコース形態である東京芝1800m。そのわりに展開的な紛れが少ないのは、そこから先がまったくトリッキーではないからだろう。最後の直線が長いので中団からの差しは届くが、先行勢もそうそう簡単には止まらない。総合力が求められるコースである。

 人気別では、1番人気の強さが目立っている。16頭立て以上の多頭数でも、連対率58.8%、複勝率69.1%という信頼度の高さで、回収率も高水準。人気サイドが、キッチリ能力を発揮できている印象だ。あとは、人気のわりに勝率が高い7〜9番人気もなかなか優秀。4〜6番人気の取りこぼしの多さも、覚えておいて損はない特徴といえる。

 枠番データにおける信頼度は「内>中>外」の順だが、平均人気の差を考えると、信頼度に差が出るのは当然の話。内枠は人気相応の走りを見せているが、平均人気に0.8もの差があって信頼度で肉迫している馬番07〜12番の中枠が、内容的にはもっとも優秀である。また、外枠は少し割り引いて考えたほうがいいだろう。

 脚質データでは、先行勢と中団待機組の成績が拮抗。とはいえ、こういうデータは先行勢のほうが好成績になって当然なので、実際はかなり「差し優勢」のコースだと考えるべきだ。超スローでの上がり勝負となるケースも多いので、末脚のキレは勝ち負けに必要不可欠。さすがに直線一気は厳しいが、上のクラスで逃げ切るのも同様に至難の業である。

【レース総論】毎日王冠(G2) 過去10年

・レースの要所!

★1番人気は成績優秀も2〜3番人気はイマイチ。波乱傾向が意外に強い。
★開幕週の影響で完全に「内>外」。少頭数でも内重視のスタンス推奨。
★コースデータよりも前が残る傾向。年齢別では3〜4歳の強さが目立つ。
★前走からの斤量増減が小さい馬が好成績。増減1キロ以内が必要条件。







 フルゲートは18頭だが、過去10年すべて16頭以下で行われている毎日王冠。レースの平均配当は、単勝1174円、馬連7125円、3連複2万2596円と意外なほど高めの水準だ。12頭立てで行われた昨年も、ブービー人気のヒストリカルが3着に激走。順当に決まりそうなのに決まらない、穴党にとっても予想しがいのあるレースだ。

 1番人気は[4-2-1-3]で連対率60.0%、複勝率70.0%と好成績だが、2〜3番人気は正直なところイマイチ。そして、4〜6番人気や7〜9番人気あたりがバンバン馬券に絡んでいる。人気薄の好走率がいかに高いかは、人気別成績の複勝率をご覧の通り。10〜12番人気でさえも20.0%と、ほとんど横並びといっても過言ではない。人気薄を狙ったほうがオイシイのは、言うまでもないだろう。

 開幕週の影響か、大きな偏りが出たのが枠番別成績。少頭数で行われる年も多いので正確性に欠ける面はあるが、それでも「内>外」であるのは疑いようがない。信頼度、回収率、枠番値のいずれも内が外を圧倒しており、人気薄の激走率が高いのも魅力的。最高でも12頭立ての今年であっても、コレは必ず意識しておくべきだ。

 脚質面は、コースデータよりも前がよく粘れている印象。これもやはり、開幕週の絶好馬場による影響だろう。逃げた馬の半数が馬券に絡む活躍を見せており、人気の先行勢も高確率で好走。基本的に差し優勢のコースではあるが、毎日王冠に関しては、軸足をもう少し先行勢のほうに寄せたほうがいい。

 年齢別では、3〜4歳の若馬が好成績。3着以内馬の半数が4歳以下、7割が5歳以下であることからも、高齢馬は相応に割引が必要となる。あとは、前走からの斤量増減がない馬が強いというのも、毎日王冠のポイント。ソウルスターリングのように、ほぼ前例がないローテ(※オークス→毎日王冠は1999年スティンガー以来)の場合は例外視すべきだが、それ以外の馬については、前走からの斤量増減が1キロ以内であるのが好走の必要条件だ。

【馬場&血統総論】


・現在の馬場
 開幕週のAコース。エアレーションの影響は土曜日に要確認。

・天候予測
 金曜日〜土曜日に降雨があるも日曜日は好転。あって稍重程度か。

・注目血統
 ディープインパクト産駒◎、ダイワメジャー産駒○、キングカメハメハ産駒▲

 今週から開幕する秋の東京開催。野芝にイタリアンライグラスをオーバーシードした絶好の馬場状態で、3日間競馬を楽しめそうだ。問題はエアレーションの影響がどの程度あるかで、こればかりは実際に見てみないと何ともいえない。ちなみに昨年は、いきなり差し〜追い込みがバンバン決まっていた。

 血統については、ディープインパクト産駒、ダイワメジャー産駒、キングカメハメハ産駒をプラスに評価する。注目したいのがダイワメジャー産駒で、連対率の高さはキングカメハメハ産駒以上。さらに、複勝回収率は106%で断然のトップと、決して侮れない存在である。そしてあくまで余録ながら、フランケル産駒はこれまでに2頭が出走して、いずれも1着だった。

★出走登録馬・総論×各論

 登録段階で12頭と頭数こそ少ないが、出走馬のレベルは今年も非常に高い毎日王冠。3歳女王ソウルスターリングに、春のマイル王であるサトノアラジン、ダービー馬マカヒキ&ワンアンドオンリー、国内G1初制覇を狙うリアルスティールなど、G1級がしのぎを削る好レースが期待できそうだ。

 水曜日の昼段階でのnetkeiba.comでの予想オッズは、ソウルスターリングが堂々の1番人気。2番人気に「未完の大器」グレーターロンドン、3番人気にリアルスティール、4番人気にマカヒキ、5番人気サトノアラジン。おそらくレース当日も、ソウルスターリングが1番人気となることだろう。

 そして、当データ分析のトップ評価もソウルスターリング。オークスを圧勝したが、古馬が相手となると中距離のほうがベターなはずで、日曜日が晴れ予報であるのも大きなプラスだ。「ルメール騎手が継続騎乗する1番人気馬」で、しかも斤量はたったの53キロ。これなら、古馬が相手でもまったく遜色のないパフォーマンスを発揮できる。

 二番手評価にマカヒキ。春は京都記念3着、大阪杯4着と足踏みが続いたが、やはり凱旋門賞遠征からの立て直しには、相応の時間を要する。今シーズンはいたって順調で、この中間の仕上げにも抜かりなし。鞍上が内田博騎手に乗り替わる予定というのも、今回に関してはプラス評価の対象である。久々に「らしい」レースを期待できそうだ。

 三番手評価にリアルスティール。力はあるが難しいところのある馬でもあり、アテにしづらい側面があるのは事実。しかし、プラス評価となった項目の多さはかなりのもので、順調にここまで来ているのも大きい。鞍上がM.デムーロ騎手に乗り替わる想定なので、人気は4番人気以下になったほうがベターだが、どうか。

 ここまでが上位評価組で、以下はサトノアラジン、グレーターロンドン、アストラエンブレムという序列。ただし、サトノアラジンは当日3番人気以内になった場合については、ここから評価をグンと上げる必要がある。あとは、枠番による評価の上げ下げも必須。具体的には「真ん中よりも内」の馬番を引き当てた馬をプラスに評価したい。


■総論×各論・先週の馬券回顧



中山11レース スプリンターズS(G1)
1着 08レッドファルクス
2着 02レッツゴードンキ
3着 06ワンスインナムーン

なんだあの末脚(#^ω^)ビキビキ

つーか、中山芝1200mのG1でラップが「33秒9-33秒7」の後傾になるとは。これも時代の流れなんだろうけど、序盤からガンガンやり合うスプリント戦が好きなオッサンとしては、チョイ寂しい(吐息)。あの展開で突き抜けるんだから、勝ち馬には素直に脱帽。スノードラゴンの末脚にも正直ビビった。

※コース&血統データは2014年以降、レースデータは2007年以降が集計対象です。
※枠番値は、当該枠番における「平均人気-平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、人気よりも上の着順に来ていることになります。

【予想】小林誠の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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