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秋華賞は、欧州型ミスプロ系、世界レベルのダートの血がカギ

  • 2017年10月13日(金) 19時00分


◆馬券的に注目したいのはキングマンボの血

 秋華賞は3年連続でディープインパクト産駒が優勝。

 もちろん、重要な血統ですが、馬券的に注目したいのはキングマンボの血。

 当レースで父か母父キングマンボ系の馬は、2012年から4年連続で馬券対象馬を出しました。しかもリラコサージュやマキシマムドパリなど人気薄での馬券対象馬も出しているので馬券妙味も十分。

 昨年はキングマンボの血を持つ馬が馬券にはなりませんでしたが、同じ欧州型ミスプロ系マキャベリアンの血を持つ馬が1、2着。

 欧州型ミスプロの血を持つ馬の馬券期待値が高いのは、秋華賞は牝馬3冠レースの中では、最も道中の追走スピードの速さが要求されるから。

 道中の追走スピードが高い次元で要求されるレースは、ケンタッキーダービーや同レースが行われる舞台に似せて設計されたドバイWCに強い血が走ります。同レースは、世界レベルの中距離戦ではスピードの持続性が高い次元で要求されるためです。

 秋華賞は、スピードの持続性が問われるレースでパフォーマンスを上げる血統を狙いたいレース。

 まず、シンプルに父がディープインパクトで母父がキングマンボ系の馬はブラックスビーチが該当します。

 モズカッチャンは母父がキングマンボ系のキングカメハメハ。父ハービンジャーは距離延長を好む血統。

 先週の京都大賞典もハービンジャー産駒のトーセンバジルを本命に。レース前のコラムでも「トーセンバジルの前走は苦手な距離短縮。今回は得意な延長なので大幅にパフォーマンスを上げる」と書きましたが、実際に2着。

 モズカッチャンも前走は苦手な短縮。今回は得意の延長。父も買いのパターン。

 メイショウオワラの父はディープブリランテ。中距離のスピード持続性勝負では世界屈指のレベルが要求されるドバイWC勝ち馬インヴァソールの父キャンディストライプスの近親。

 当レースを3連覇中のディープの血を引く種牡馬ですが、秋華賞の適性だけなら父以上かもしれません。

 母父タイキシャトルは道中の追走スピードが速いレースに強い血統。ダート適性や芝1400m以下適性の高さが最も要求される秋華賞向きの血統。

 ミリッサは父ダイワメジャーが秋華賞と同じ高速芝2000mで行われた皐月賞勝ち馬。母父シングスピールはドバイWC勝ち馬。同馬を父父に持つロゴタイプも高速皐月賞勝ち馬。高速芝2000mG1に強い父と母父を持つ。

 また、ミリッサは快速牝馬グロリアスソングの血も継ぐ。昨年の勝ち馬ヴィブロスもグロリアスソング牝系。昨年同様の高速馬場の方が相対的には有利だったかもしれませんが。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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