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美浦トレセン見学を敢行!飽くなき向上心に鈴木伸尋師(JRA)も太鼓判「意欲があるからもっと伸びる」

  • 2017年10月23日(月) 18時01分
ギャロップ翼

▲「どうせお休みなら違うところで勉強を」笹川騎手の行動力から、美浦トレセン見学が実現!(撮影:高橋正和)


今週は休みを使って見学に訪れたという美浦トレーニングセンター(JRA)でのエピソードをお届け。教養センターの候補生時代以来、2回目となる今回の訪問では、調教の方法などを含め、「どうすれば自分に取り入れることができるか」をテーマに見学したそう。また突然の申し出を快く受け入れ、トレセン内の案内までしてくれたという鈴木伸尋調教師(JRA)にも、笹川騎手の印象と評価を伺いました。(取材・文:赤見千尋)


坂路で得た学び「工夫すれば平地でも近い効果は出せる」


――10月11日(水)に美浦トレセンに行ったそうですね。どんな目的で行ったんですか?

笹川 その日は大井の調教も休みで、たまたま競馬も休みだったので、どうせお休みなら違うところで勉強したいなと思ったんです。美浦の鈴木伸尋先生には前々から可愛がっていただいていて、「機会があったら行きたいです」という話をしていて。それで、この日なら行けるなと思って連絡したんです。最初は調教に乗りたかったんですけど、結局申請が間に合わなくて見学だけさせていただきました。

――調教に乗れなかったのは残念でしたね。

笹川 そうですね。調教騎乗の申請は2週間前くらいじゃないとダメらしいんですけど、その日レースも休みっていうのはかなり近くなってみないとわからないじゃないですか。乗り馬の状況とか、申し込みしてみないとわからなかったりもするので。それで、連絡したのが1週間前くらいだったので、間に合わなかったんです。でも見学させていただいて、ものすごく勉強になりました。

――美浦トレセンに行ったのは何度目ですか?

笹川 教養センターの候補生時代に、一度連れて行ってもらって以来なので、ジョッキーになってからは初ですね。すごく広いですけど、鈴木先生に詳しく案内していただきました。候補生として見た時は、「広いな、キレイだな」という感じで漠然としていたんですけど、今回は細かいところまで見ることができて、どうすれば自分でも取り入れることができるかなとか考えながら見ていました。

――特に印象に残った施設はありますか?

笹川 美浦は南馬場と北馬場があってとにかく広いですし、調教のコースもいくつもあって、いろいろな用途で使われているということも勉強になったんですけど、新しい厩舎がすごく印象に残りました。今建て替えている最中らしいんですけど、いくつか完成している厩舎があって見せていただきました。コの字型の厩舎で、敷地内にウォーキングマシンがあって。そこだけで完結しているんですよね。

――見学している時、どなたかとお話しする機会はありましたか?

笹川 調教師の先生の方々から、「今日来てたんだ」と声を掛けていただきました。鈴木先生が紹介して下さって、普段話せないような方ともコミュニケーションが取れたんです。思い切って行ってみて、本当に良かったです。

――具体的に参考になったことはありますか?

笹川 やはり坂路はいいなと思いましたね。でも大井にはないので、いかに坂路の感じを平地の調教で出せるかということを考えさせられました。坂路の負荷を平地で出すためには、まず人間に負荷を掛けないといけないなと感じました。難しいとは思いますけど、技術を磨いて工夫すれば平地でも近い効果は出せると思うので、そこは今後試行錯誤していきたいです。

――今回美浦トレセンに行ってみていかがでしたか?

笹川 たくさん刺激を受けることができました。せっかく1日休みがあるならと思って、思い切って鈴木先生に連絡してみたんですけど、快く受け入れて下さって本当に感謝しています。僕は年齢的にもまだまだ若いですし、成長していかないといけない立場ですから、これからも機会を見つけていろいろな勉強をしていきます。次はもう少し早いタイミングで連絡させていただいて、調教に乗ってみたいですね。実際に乗ったらまた感じることも多いと思います。

<鈴木伸尋調教師のコメント>

ギャロップ翼

▲鈴木伸尋調教師に笹川騎手の印象を伺いました!(撮影:赤見千尋)


――笹川騎手が美浦トレセンの見学に行って、すごく勉強になったと仰っていましたが、鈴木先生とは以前からお知り合いだったそうですね。

鈴木師 そうなんです。以前交流に出走する時に南関東で騎手を探していたら、「笹川騎手どうですか? 若手ですが乗れますよ」と言われて、乗ってもらったことがあったんです。その馬は距離の短いところを走っていたんですけど、最後の未勝利戦であまり選択肢がなく、その時は1500mくらいだったかな。ちょっと長かったんですよ。それでも2着に持ってきてくれて、「この子は乗れるな」という印象でした。その後何度か交流で乗ってもらったんですけど、実は此村さんのお孫さんだって聞いて、すごくびっくりしました。

――お祖父さんの此村与志松さんは、以前新潟で騎手をしていたそうですね。

鈴木師 騎手を引退したあとに、シンボリ牧場で働いていたんです。私も同じ頃に獣医としてシンボリ牧場で働いていましたから、よく覚えていますよ。シンボリルドルフはすごい馬だけれど気性がキツくて、調教ができる巧い乗り役を探していたんです。それで社長がスカウトしたのが此村さんでした。毎日付きっきりで調教していましたよ。ルドルフの活躍の陰には、此村さんの力もあったと思っています。天才的な騎乗技術がありましたから。笹川くんが此村さんのお孫さんだと聞いて、妙に納得したというか。もちろん彼の努力もありますが、お祖父さんの技術が遺伝しているなと感じました。

――鈴木先生から見て、笹川騎手はどんな印象ですか?

鈴木師 騎手として巧いと思いますし、意欲があるからこれからもっと伸びて行くと思います。それに、好青年ですよね。挨拶や立ち居振る舞いもきちんとしているし、とても気持ちのいい青年だと思います。これからも頑張ってほしいですね。

※次回の掲載は11月6日(月)予定です


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1994年7月17日生、新潟県出身。2013年4月7日に米田英世厩舎(大井)からデビューすると初年度から43勝を挙げ、NARグランプリ優秀新人騎手賞を獲得。重賞勝利に勝島王冠(15年)、船橋記念(16年)、ハイセイコー記念(16年)。

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